飢餓陣営 56(2023春号) 佐藤幹夫個人編集
[2023年3月/A5/298頁/]
発行=編集工房 飢餓陣営
目次:
【作品】
白岩次郎の素描 | 佐藤和彩(写真)
クリスマスローズ | 長田典子(詩)
蟻の影佐藤通雅 | (短歌)
家をつくる(19) | 木村和史(エッセイ)
【小特集1】ポスト・トウルースの時代と統一教会問題
統一教会という厄災 | 夏木智
“怪しげな知”における「信―疑の構造」
-新新宗教・カルト・陰謀論・政治という〈幻想領域〉 | 西脇慧
憎悪の淵源について-安倍元総理暗殺事件 | 添田馨
世界史から「兵士」になることを考える | 村瀬学
ポスト・トゥルースの時代と「新しい戦前」 | 佐藤幹夫
映画的思考と記号化、時間と反復 映画術その後(4) | 宗近真一郎
【特集】「非戦と非暴力」への想像力をめぐって
●「非戦」の思想をどうつくるか
神山睦美氏に聞く:「赦すこと」と「赦されること」をめぐる非戦と非暴力の思想
戦争を廃絶するための思想は可能か | 高橋秀明
戦争悪のもと〈非=戦〉を問う〈長い戦後〉を考える(第四回) | 添田馨
●沖縄の「非戦と非暴力」に学ぶ
高良勉さんを訪ねて:沖縄の闘いと、思想と文学を語る
具志堅隆松さんを訪ねて:沖縄の戦争抑止ために、いまできること
「Unarmed」の思想 | 水島英己
戦争勃発予感の島にて | 松原敏夫
●「戦争とジェンダー」の問題
同化し消滅するのではなく異分子で在り続けることについて | 青木由弥子
ねこは親をおもいはつ情している | 藤原安紀子
詩のことばとジェンダーと、非戦の思想 | 宮尾節子+佐藤幹夫
●戦争の時代と宮沢賢治
一九一八年の宮沢賢治 | 佐藤通雅
君が君を超えて星になる日 | 田中さとみ
異国を想う@佐藤和彩
【小特集2】学校問題の再考
佐藤幹夫『彼はなぜ担任になれないのですか』を読みながら
竹島正・内海新祐・中尾賢史・的場由木・小川正明・中山俊一
・愛甲修子・滝川一廣・栗田篤志・佐川眞太郎・佐藤幹夫
スクールロイヤーは学校の救世主になるか-神内聡『学校弁護士』を読みながら | 赤田圭亮
一緒に働くということ-赤田圭亮『教員のミカタ』を読んで | 佐川眞太郎
【本を読む】
日本はなぜ「国家」たりえないのか-長崎浩『国体と天皇の二つの身体』を読む | 松山愼介
批評とは何か-松山愼介『「昭和」に挑んだ文学』、岡本勝人『1920代の東京』 | 神山睦美
「世界史的課題」をめぐる、終われない対話
-村瀬学+佐藤幹夫『コロナ、優生、貧困格差、そして温暖化現象』 | 日下部正哉
書評二編(転載) | 宗近真一郎
北川透『現代詩論集成4 三島由紀夫と太宰治の戦場』
村瀬学-佐藤幹夫『コロナ、優生思想、貧困格差、そして温暖化現象』と
佐藤幹夫『彼はなぜ担任になれないのですか』を通底する課題
ドレウス著『キリスト神話』 | 浦上真二
世界の矛盾の結節点として「事件」を描く
-佐藤幹夫『津久井やまゆり園「優生テロ」事件、その深層とその後』 | 栗田篤志
【編集後記】
橋爪大三郎『核戦争、どうする日本?』に触れながら