なぞること、切り裂くこと 虚構のジェンダー

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[2023年3月/四六H/304頁/]
著=小平 麻衣子
発行=以文社


目次:
序 章 書くことを拒否しながら書く-田村俊子「女作者」の複雑さ
第1章 〈女性〉を立ち上げる困難-『青鞜』における小説ジャンルの揺らぎ
第2章 自然主義が消去した欲望-森田草平「煤烟」のマゾヒズム
第3章 大正教養派的〈個性〉とフェミニズム-田村俊子・鈴木悦の愛の陥穽
第4章 労働とロマンティシズムとモダン・ガール
第5章 〈女性作家〉として生き延びる-林芙美子『放浪記』の変節
第6章 盗用がオリジナルを超えるということ-太宰治『女生徒』と川端康成の〈少女〉幻想
第7章 紫式部は作家ではない-国文学研究の乱世と文芸創作
第8章 戦後世界の見取り図を描く-野上彌生子『迷路』と田辺元の哲学
第9章 女性作家という虚構-倉橋由美子『暗い旅』盗作疑惑の周辺
あとがき

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