教室を生きのびる政治学
[2023年4月/四六判/304頁/]
《犀の教室》
著=岡田憲治
発行=晶文社
目次:
はじめに
序章 大前提-力を抜いて自分を守る
-善・悪・社会
教室のなかの安全保障/だれも立派にはなれません/
友だちが一〇〇人も必要なワケがない/
世界史に一度しか登場しない僕たち
第1章 言うことを聞く/聞かせるということ
-権力・合意・自治
政治とは「選ぶ」こと/
僕たちの心の習慣-理由を放置したまま従う/
トンデモ校則は守るべき?/
「みんなで決めた」というフィクション
第2章 どうして「話し合い」などするのか
-議論・中立・多数決
話し合いは失敗する/偏りを確認するために/
「論破」に含まれているもの/
多数決=民主主義?-とりあえずの風速計/
黙っているが考えている/
言い出せない人のための政治
第3章 仲間をつくるということ
-対立・支持・連帯
友だちより「仲間」を/
対立を恐れず、やみくもに戦わず/
上も下もない対等な僕たち-協力関係の組み立て
第4章 平等をめぐるモヤモヤ
-公平・公正・分配
心がザワつく厄介な「平等」/
平等を切り分けてみる/平等でないと困る理由
第5章 政治は君たちの役に立つ
-責任・民主主義・政治
自己責任論なんて無視してよいのだ/
やり直しが前提のシステム-民主主義/
学校でも家でもない場所へ
おわりに
大人はなかなか変わりにくい/
こんな世の中にしてしまった/
政治学は教室を放置してきた/
僕たちもかつては君たちだった