「表現の不自由展」で何があったのか

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[2022年11月/四六判/280頁/]
著=臺宏士/井澤宏明
発行=緑風出版


目次:
まえがき

第1章 「表現の不自由展・その後」が中止
1 「不自由展」中止に働いた力
初日の会場は平穏だった/安倍政権下で表現の不自由社会に/
河村たかし名古屋市長が電撃視察/菅義偉官房長官「補助金不交付も」/
「ガソリン缶持っておじゃま」/韓国メディアの評価も一転/
首長が相次いで「少女像」批判/神奈川県では右派イベントを許可/
あいトリ事務局に「あなた日本人?」/制作意図と離れた批判/
ベトナム・ピエタ/避けて通れぬ歴史認識の議論/作家らが巻き返し/
Re Freedom_Aichi/再開に光、そして補助金不交付決定/
再開はしたけれど……/誤った歴史認識を正さぬまま/


2 中止と再開 弁護団長に聞く
再開求め仮処分申請/カギはニコンサロン事件判決/
検討委は知事の中止判断を追認/あいトリ実行委は不自由委外しを提案/
「中止の必要はなかった」/


3 それは報道の不自由展だった
再開後は厳しい取材規制/
不自由展実行委「広報姿勢における重大な過誤」/
撮影許可は閉幕後/


4 大村秀章・愛知県知事インタビュー
不自由展中止の判断は正しかった/
少女像に「これがそうか」 開幕前に/
パネル展示を要請/『遠近を抱えて…』は外そうと思った/
海外作家らの相次ぐ展示中止に危機感/報道規制はやむを得ない/
河村市長は証拠を示して説明を/日本は危険な社会になっている/
【表現の不自由展・その後】出品作家と作品/


第2章 連帯
1 立ち上がった海外作家たち
二割の出品作家が中止に抗議/「検閲された仲間のそばに」/
扉開けたメッセージカード/


2 中止に抗議して内容を変更・展示中止した作品


3 小泉明郎氏に聞く
「プロパガンダじゃない」/自主性奪った指定管理者制度/
日本人作家への風当りも強く/


第3章 補助金不交付
1 文化庁
宮田長官「私の権限では……」/国内外に余波/
大村知事「文化庁と折り合った」/


2 「宮本から君へ」の助成金不交付
ピエール瀧氏が薬物使用容疑で逮捕/
東京地裁「裁量権を逸脱し違法」/
東京高裁は芸文振の主張を追認/


3 「主戦場」の上映中止決定
川崎市が示した懸念が発端/
是枝監督「取り下げは映画祭の死」/
東京地裁では監督側勝訴/


第4章 愛知県知事VS名古屋市長
1 盟友・大村知事を見限り、見限られるまでに何があったのか


2 法廷闘争へ-名古屋市第三者委員会を検証する
名古屋市が負担金不交付を決定/
三回の審議で不交付にお墨付き/
田中由紀子氏「宗教・政治の影響は当然」/

名古屋市が全面敗訴/


3 署名偽造とリコール 河村たかし名古屋市長インタビュー
「許せない犯罪」/「厳しい結果になると思ってた」/
「不自由展は表現の問題でない」/


第5章 広がる表現の不自由展中止と開催
郵便物から破裂音/完全開催できた大阪展/
道路挟んで賛否両派が対峙/東京展は延期に/
国立で1600人が来場/市「不当な差別あってはならない」/
課題は過剰警備/


あとがき
「不自由」な国ニッポン/歴史修正主義の終焉/

「表現の不自由展」をめぐる出来事

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