なぜ公害は続くのか 潜在・散在・長期化する被害

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[2023年4月/四六判/320頁/]
《シリーズ 環境社会学講座》
著=藤川 賢/友澤 悠季
発行=新泉社


目次:
I 公害とは何か-被害拡大の構図と教訓
第1章 足尾銅山鉱煙毒事件にみる公害の原型 | 友澤悠季
第2章 自然と生活を軽視する論理に抗う-新潟水俣病にみる公害被害の現在 | 関 礼子
第3章 公害対策の進展後における地域環境汚染-日米の産業廃棄物問題と草の根環境運動 | 藤川 賢
コラムA 複合公害としてのアスベスト問題 | 堀畑まなみ

II 環境的不公正の潜在と拡大-長期化・グローバル化する被害
第4章 食品公害問題の長期化-なぜカネミ油症被害者は被害を訴え続けなければならないのか | 宇田和子
第5章 熱帯材と日本人-足下に熱帯雨林を踏み続けて | 金沢謙太郎
第6章 重層化する核被害のなかで-マーシャル諸島発「核の正義」を求めて | 竹峰誠一郎
第7章 環境正義運動は何を問いかけ、何を変えてきたのか | 原口弥生
コラムB 新しい環境リスク-環境過敏症という名の「公害」 | 堀田恭子

III 公害は終わっていない-新たな課題と経験の継承
第8章 NIMBYと「公共性」–産業廃棄物処理施設をめぐる公共関与と合意形成 | 土屋雄一郎
第9章 水俣病にとっての六五歳問題-「先天性(胎児性)という問い」から | 野澤淳史
第10章 「記憶」の時代における公害経験継承と歴史実践 | 清水万由子
第11章 環境リスク社会における公正と連携への道 | 寺田良一
コラムC 公害地域再生が目指すもの | 林 美帆

終章 不可視化に抗うために-公害を生み続ける社会をどう変えていくか | 藤川 賢・友澤悠季

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