希望なき時代の希望

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[2023年5月/四六判/488頁/] 
著=ジョン・ホロウェイ 
訳=大窪 一志/四茂野 修 
発行=同時代社


目次:
序 列車を止めよう

PART I 怒り−希望−豊かさ
1 今日、そしてどんな日にも
2 再出発しよう 恐怖からではなく希望から始めよう
  貯め込むことからではなく溢れ出させることから始めよう
3 より良い方法として、対立から、闘争から始めよう
4 苦悩から、ヤヌスから始めよう
  まだ足りない! から始めよう
  私たちが倒さなければならないヒドラから始めよう


PART II 私たちは希望を学び直さなければならない
5 今こそ希望を学び直す時である
6 希望を学ぶとは希望を考えることを学ぶことである
  ドクタ・スペスということ
7 希望はアイデンティティを乗り越えて進んでいく
8 私たちの希望は叫びから始まる
  欠乏から始まるのではない
9 叫びは私たちを否定の方向へ導く
10 否定思想を超える
  内において・対抗し・乗り越えることを考える


PART III 歴史的であるということ
11 対抗する希望は歴史的であることに根ざしている
12 歴史的であるということは史的唯物論を意味しない
13 私たちを破滅に向かわせる列車という大きな物語がある
  その物語は破棄されなければならない


PART IV 主体
14 希望は犠牲のためにあるのでも英雄のためにあるのでもない
15 豊かさこそ革命的な主体である
16 潜在している豊かさに耳を傾けよう
17 あらためて耳を傾けよう
  もっと深いところに潜在しているものがある
18 すべてをひっくり返して
  資本家に同情してみよう


PART V 客体 : 貨幣
19 希望は客体に対抗する主体の運動である
  束縛に対する打破
20 破滅への連鎖を断ち切るのは難しい
21 束縛の弱点は、諸形態の間のつながりにではなく
  各形態内部の拮抗にある
22 束縛を解く : 革命を革命する
23 商品に抗する豊かさ
  世界は二つの道に直面している


PART VI 希望を考え、危機を考える
24 希望の理論に必要とされているのは
  希望が対抗しているものの弱点や危機の理解である
25 危機は資本に内在している
26 危機から再編へ、あるいは再編失敗へ
  これが資本の「命がけの跳躍」なのだ


PART VII 先送りされた危機
27 希望は貨幣のヒドラに立ち向かう
28 貨幣が支配している
  貨幣はわれわれ全員を滅ぼす連続殺人犯だ
29  今日の資本はますます架空のものとなっている
   貨幣は病んでいる
30 私たちは貨幣の危機の主体なのだ
31 災厄の先送りは、政治経済学の中心的な原則である
   金本位制の放棄は、暴徒支配への道を開く
32 戦争は資本の黄金時代を作り出した
  その危機は金と貨幣の結びつきを断ち切った
33 ボルカー・ショック
  健全な貨幣を強いる最後の試み
34 ブラックマンデー  負債が急増する
35 貨幣と価値の間にある裂け目は広がりつづけている
  一連の心臓発作
36 資本の脆弱性は二〇〇七
二〇〇八年の金融危機で爆発した
  二回目の心臓発作?
37 嵐は地平線上にある 次は火だ
38 嵐が破壊する コロナ危機
39 大いなる脆さは深まる


PART VIII 結末を求める書物 ハッピーエンドを求める希望
40 容器は収納できない
41 われわれは暴徒−豊かさ−抵抗−叛逆である
42 怒りから尊厳ある怒りへ 憤怒から憤怒の尊厳へ
43 豊かさを解放せよ!
44 まだ足りない


訳者あとがき

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