芸術のわるさ コピー、パロディ、キッチュ、悪
[2023年6月/A5/400頁/]
著=成相肇
発行=かたばみ書房
目次:
不幸なる芸術
ファウルブックは存在しない(解題・不幸なる芸術)
I コピー
コピーの何が怖いのか?
ゼログラフィック・ラヴ
ディスカバー、ディスカバー・ジャパン
すべては白昼夢のように-中平卓馬、エンツェンスベルガー、今野勉
植田正治にご用心-記念写真とは何か
II パロディ
「パロディ、二重の声」のための口上
パロディ辞典(第二版)
未確認芸術形式パロディ-ことのあらましと私見
オリジナリティと反復の満腹-パロディの時代としての一九七〇年代前後左右
二重の声を聞け-いわゆるパロディ裁判から
パロディの定義、テクストの権利
III キッチュ
「的世界」で考えたこと
石子順造小辞典
匿名の肉体にさわるには-石子順造的世界の手引き
石子順造的世界-脈打つ「ぶざまさ」を見据えて
石子順造と千円札裁判
「トリックス・アンド・ヴィジョン展-盗まれた眼」-1968年の交点と亀裂
IV 悪
口上 歌が生まれるとき(祈祷師たちのマテリアリズム)
「岡本」と「タロー」は手をつなぐか
俗悪の栄え-漫画と美術の微妙な関係
岡本太郎の《夜明け》と《森の掟》についての覚え書き
リキッド・キッドの超能力-篠原有司男(ギュウちゃん)の音声と修辞学
目が泳ぐ-いわさきちひろの絵で起こっていること
(有)赤瀬川原平概要
神農の教え
あとがき