エルドアンが変えたトルコ 長期政権の力学

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[2023年6月/四六判/320頁/] 
著=間 寧 
発行=作品社


目次:
はじめに

序章 なぜ一党優位を維持できたのか
[コラム1]エルドアンが首相になるまで

第1章 公正発展党とは-政党としての特質
1 イデオロギー
2 組織化
3 支持層
[コラム2]武闘派と穏健派-反体制派の戦略
[コラム3]エルドアンのちゃぶ台ひっくり返し-クルド武装組織との和平過程

第2章 後光力-経済業績と有権者
1 一党優位制と経済行政き投票
2 一党優位制における個人の投票行動
3 後光の発生と消滅
[コラム4]エルドアンのハットットリック-サッカーと政治

第3章 庇護力-社会的保護の拡充
1 開発途上国における社会的保護
2 保険医療と年金
3 社会扶助
4 政権支持効果
[コラム5]難民のジレンマ?-トルコEU難民合意

第4章 言説力-民主主義からポピュリズムへ
1 エルドアンのポピュリズム
2 エルドアンの言説転換
3 劣勢での多元主義フレーム
4 優勢での多数派主義フレーム
[コラム6]もういちどイスタンブル-やり直し選挙での与党再敗北

第5章 危機を機会へ-2016年7月クーデター未遂
1「トルコらしくない」クーデタの試み
2 学生支援から国家浸透へ
3 AKP政権と蜜月から対立へ
4 排除と便乗
[コラム7]誤差の生産-トルコのシリア侵攻

第6章 小党依存の強権化-集権的大統領制導入
1 議院内閣制から集権的大統領制へ
2 集権的大統領制の構造
3 大統領・国会同時選挙
4 与党集票力の低下
[コラム8]外向き、内向き、風の向き-AKP政権の外交

第7章 崩壊の予兆-統治能力と経済危機
1 IMF構造改革成果の消滅
2 大統領への集権と経済危機
3 集権的大統領制の脆弱性
4 政権交代の可能性
[コラム9]海峡の番人かNATOのジョーカーか-ウクライナ紛争

終章 引力政治から無力政治へ
[コラム10]トルコ大地震-与野党の復興選挙

あとがき

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