憧れの感情史アジアの近代と〈新しい女性〉

［2023年6月／A5／352頁／］
編=山口みどり/中野嘉子
発行=作品社

目次：
《憧れ》が動かす近代
-新しい女性現象をめぐる感情のダイナミズム | 山口みどり

第1部　「新しい女性」の誕生
第1章アジアに見せたい、アジアを魅せたい
-「新しい女性」とイギリス国教会の宣教戦略
| 山口みどり

第2章ヴェールを外すこと
-《憧れ》にうつるエジプトの近代
| 後藤絵美

第3章《憧れ》を喚起し醸成する装置
-オランダ領インド初の現地語女性誌『ブトリ・ヒンディア』
| 野中葉

第4章ビルマの「新しい女性」とコロニアルな視覚文化
-破壊的近代性とエキゾチックな原始性の魅力と動揺
| ルーシー・デラップ

第2部　「新しい女性」の戸惑い
第5章在日本朝鮮人女子留学生たちの秘められた《憧れ》
-雑誌『女子界』と金瑪利亜個人史を中心に
| 李美淑

第6章「満洲」というファンタジーの創出と空転
-宝塚少女歌劇『満州より北支へ』（1931年）
| 高媛

第7章「国父」家族のスキャンダル
-アタテゥルクの養女ウルキュにみる《憧れ》とその反転
| 宇野陽子

第8章戦後日本の”スチュワーデス”
-アメリカ人に習った着物で背負ったジャパン
| 中野嘉子

第3部　「新しい女性」の問いかけるもの
第9章ショップガール
-イギリスと諸外国におけるモダニティと「新しい女性」
| パメラ・コックス

あとがき