デミーンの自殺者たち 独ソ戦末期にドイツ北部の町で起きた悲劇

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[2023年5月/A5H/194頁/]
著=エマニュエル・ドロア
訳=剣持 久木/藤森 晶子
発行=人文書院


目次:
日本語版刊行に寄せて
前書き 「暴力の謎」に立ち向かう

序章 悲劇が流れ込んだデミーン

第1章 暴力の経験から語りの形成まで

第2章 戦争をどう終わらせるのか ?
勝利か死か(アウトヴィンチェレ・アウトモリ)
ナチズムのニヒリスト的性質
動員できた最後の兵力

第3章 ソ連からの仕返しを逃れる?
東部での戦争:征服と破壊
ソ連兵による復讐は当然か
ネマースドルフの虐殺という前例
生き延びた末の旅路

第4章 秩序も出口もない空間
町に避難民が溢れるとき
住民と避難民の困難な共存
選択の時
最後の車列で出発するか、それとも置き去りとなるか

第5章 制御不能に陥り荒れ狂う暴力
赤軍に包囲され、外界から孤立した町
純然たる暴力に傾く決定的瞬間
再出発へ

第6章 苦悩の記憶の再生とその政治利用

終章 第二次世界大戦史の中のデミーン

謝辞
解説 | 川喜田敦子)
訳者あとがき
史料と参考文献

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