クィア・シネマ 世界と時間に別の仕方で存在するために

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[2023年4月/四六判/392頁/]
著=菅野優香
発行=フィルムアート社


目次:
はじめに

第1部 映画文化とクィア・スタディーズ
クィア・シネマの場所-歴史を変えるために
クィア・シネマを知るために-クィアの理論と歴史
クィア・シネマの可能性-映画の外側へ

第2部 クィア・シネマの再発見
ヒッチコック問題-『レベッカ』と『マーニー』をめぐるフェミニスト/クィア批評
ハイスミス映画のクィアと逸脱-冷戦下のホモセクシュアリティ
ヘプバーンの脆弱さと自由-『ローマの休日』から『噂の二人』へ
ジュディ・ガーランドを愛するということ-キャンプ、ドラァグ、フェミニズム
時間の映画-グザヴィエ・ドランのスローモーション
最愛の夫-ヴァルダの「ドゥミ映画」を読む
話者の遍在-『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』における移民/クィアのコミュニティ
水平の美学-セリーヌ・シアマによる親密性の技法
『ウォーターメロン・ウーマン』とオルタナティヴ・ヒストリー-黒人女性映画とレズビアニズムの邂逅

第3部 クィア・シネマとスターたち
パンパン、レズビアン、女の共同体-女性映画としての『女ばかりの夜』
人種化される欲望-三池崇史と「沖縄」をめぐる映画的想像力の一考察
『女であること』と、川島雄三であること-川端康成と丸山明宏が出会う場所
クィアな共振-美輪明宏の映画スターダム
連累の観客論-原節子とクィアなジョーク
ゴシップ、あるいはラディカルな知-高倉健のスター・イメージ

第4部 クィア・シネマと上映空間
政治的なことは映画的なこと-一九七〇年代の「フェミニスト映画運動」
クィア・LGBT映画祭試論-映画文化とクィアの系譜
コミュニティを再考する-クィア・LGBT映画祭と情動の社会空間

あとがき

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