未来のための終末論 大澤真幸 THINKING「O」第019号

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[2023年7月/四六判/176頁/]
著=大澤真幸/斎藤幸平
発行=左右社


目次:
はじめに

[対談]
斎藤幸平+大澤真幸
〈脱成長〉の現代社会論 「高原の見晴らし」から「脱成長コミュニズム」へ
脱成長、あるいは「高原の見晴らし」
マルクス主義の新しい道
脱するべきは資本主義か
自由の制限は許されるのか
ジェネレーション・レフトにみる階級闘争
「時間」の概念と未来の他者
マルクスが見たユートピア
日本で革命は起きるか

[付録]
見田宗介『現代社会の理論 情報化・消費化社会の現在と未来』概要
見田宗介『現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと』概要
ブックリスト 気候危機と資本主義のその後を考えるために

[論文]大澤真幸
資本主義とエコロジー
I 資本主義を維持すべきか、捨てるべきか?
1 市場メカニズムを活用した温暖化対策
2 加速主義の夢想とジオエンジニアリングの諸提案
3 脱成長コミュニズム
4 純粋資本主義としての〈情報化/消費化社会〉
5 資本主義の内か、外か

II 自然科学|味方か敵か
1 自然科学への誤った二つの批判
2 科学は資本の側にある、なればこそ…
3 環境倫理の欺瞞と自然科学の真実

III 根を下ろす大地はない
1 大地の喪失?
2 カオスとしての〈自然〉
3 「人間」のヴァージョンアップと「人間」の死

IV エコロジカルな破局への対策が満たすべき二つの形式的な条件
1 二つの規範的な条件
2 内的な衝動

V 資本主義の時間
1 資本主義の「終末論」
2 コンサマトリーな意識
3 加速化する社会

VI 〈今の時〉
1 「移行点ではない現在」のコンサマトリーな充足
2 過去のうちへの虎の跳躍
3 最後の審判の脱構築的活用

VII 裏返しの終末論
1 3・11の後
2 裏返しの終末論
3 感光板上のイメージのように
4 〈人間はなお荘厳である〉

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