表現者クライテリオン 2023年9月号 「危機」と対峙する保守思想誌
[2023年9月/A5/232頁/]
特集=インフレは悪くない、悪いのは「低賃金」だ!
編集長=藤井聡
発行=啓文社書房
目次:
[特集]インフレは悪くない、悪いのは「低賃金」だ!
特集によせて | 藤井聡
【巻頭コラム】
公教育にもっと投資を
権力腐敗を糺す「正義」を臆せず語るべし
【特集座談会】
「健全なインフレ」に向けた戦略論-自由民主党・西田昌司、城内実両氏に聞く
| 西田昌司×城内 実×藤井 聡
【特集対談】
あらためて「貨幣の謎」を考える
第1部 講義編
現代貨幣理論(MMT)には何が見えていないのか? | 大澤真幸
第2部 対談編
貨幣と資本主義をめぐって | 大澤真幸×柴山桂太
「政府による貨幣発行」、その思想の原点を探る
-前明石市長・泉房穂が語る「民のための政治」
| 泉 房穂×藤井 聡
【特集論考】
債務国家とインフレの政治学 | 柴山桂太
論拠なき移民国家化を憂う | 施 光恒
宵越しの銭を持たぬために-「デフレ脱却」の思想 | 浜崎洋介
増えた税収は国民に還元せよ-実質賃金減少を招く元凶は緊縮財政 | 田村秀男
財務省が仕掛けた「1000億円縛り」の罠-「骨太の方針」を巡る攻防を読み解く | 須田慎一郎
羊頭を掲げて狗肉を売る政権 | 森永康平
岸田政権は金融緩和と積極財政のポリシーミックスを継続できるか | 会田卓司
日本再生の障害は自民党である | 鈴木傾城
【連載】
[企画始動記念座談会]「アジアの新世紀」
保守から考えるアジアの近代-福田恆存の「韓国論」を手がかりに(2)
アジアの過剰な「適応」と「反発」
| 藤井聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
拝啓 王毅・中国共産党中央政治局委員殿-二つのアジア主義の峻別を | 坪内隆彦
「危機感のない日本」の危機 超が付く不思議の転落国・日本 | 大石久和
「農」を語る(3)人と自然を取り持つ「農」 | 中貝宗治×藤井 聡
虛構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー(28)
マルクスの亡霊たち 『人新世の「資本論」』批判(余滴) | 富岡幸一郎
徹底検証! 霞が関の舞台裏 脱藩官僚による官僚批評(4)
新自由主義の呪縛から逃れられない霞が関 | 室伏謙一
ナショナリズム再考(22)(最終回)
リベラリズムとナショナリティ:再論 | 白川俊介
やわらか日本文化論 官僚志望者の減少は良いことか | 施 光恒
経世済民 虫の目・鳥の目(3)
今さら聞けないコストプッシュインフレの真実 | 田内 学
映画で語る保守思想(6)
『仁義なき戦い』に見る、「父」を失った日本人(後編)
| 藤井 聡×柴山桂太×浜崎洋介×川端祐一郎
欲望の戦後音楽ディスクガイド(5)
MURO / Diggin’ Ice 2020 | 篠崎奏平
東京ブレンバスター(7)日米開戦の裏にアニメあり | 但馬オサム
編集長クライテリア日記 令和5年6月〜7月 | 藤井 聡
【塾生のページ】
〈寄稿〉余白に耳を傾けて | 首藤小町
〈寄稿〉読者からの手紙
【巻末オピニオン】
生成するAI、構想する人間 | 川端祐一郎
【書評】
『忘れられた戦争の記憶 日本人と“大東亜戦争”』 小幡 敏 著 | 長谷川三千子
『Nの廻廊 ある友をめぐるきれぎれの回想』 保阪正康 著 | 平坂純一
『現代日本経済史 現場記者50年の証言』 田村秀男 著 | 田中孝太郎
『土に贖う』 河﨑秋子 著 | 橋場麻由
『人間の条件』 ハンナ・アレント 著 | 前田龍之祐
【その他】
[表現者奨励賞受賞記念]
〈寄稿〉私たちはガンディーにはなり得ない
-沖縄の「平和主義」は「非暴力」主義に耐えうるか | 藤原昌樹
【保守放談】
河野大臣に不向きな仕事
神経症者としての財務省