神、人を喰う [新装版] 人身御供の民俗学

142455

[2023年8月/四六判/280頁/]
著=六車 由実
発行=新曜社


目次:
はじめに

序章 「人身御供」はどのように論じ得るか
一 柳田の供犠論のゆらぎ
二 供犠論前史
三 大正期の供犠論の展開
四 己の歴史として


第一章 「人身御供の祭」という語りと暴力
一 問題の所在
二 近世の追儺祭と「人身御供の祭」というレッテル
三 祭祀改変と「人身御供の祭」
四 「人身御供の祭」の行方と祭における暴力


第二章 祭における「性」と「食」
一 問題の所在
二 人身御供祭祀の諸相
三 人身御供祭祀と巫女の関わり
四 「神の性的奉仕者」から「神の食べ物」へ
五 「犯す神」と「喰らう神」


第三章 人身御供と殺生罪業観
一 葛・諏訪神社の供養塚
二 人から獣、そして魚へ
三 殺生の罪の緩和と「人身御供」


第四章 人形御供と稲作農耕
一 問題の設定
二 人形御供の諸相
三 人形御供の祭における役割
四 村落組織としての宮座との関係
五 人形御供の発生について


終章 人柱・人身御供・イケニエ
一 人身御供譚は暴力排除の物語なのか
二 人柱と人身御供
三 イケニエの置き換え
四 神を喰うこと 神に喰われること
五 失われた生の実感を求めて


あとがき
新装版へのあとがき

在庫状態 : 在庫有り
¥2,970(税込)
数量