表現の文化研究 鶴見俊輔・フォークソング運動・大阪万博
[2023年9月/四六判/248頁/]
著=粟谷 佳司
発行=新曜社
目次:
はじめに
第1章 「大衆の時代」の表現と市民運動-鶴見俊輔と文化
1 鶴見俊輔と大衆の文化
2 集団と場所におけるコミュニケーション、ネットワーク
3 「大衆の時代」における「ひとびと」
4 「市民」と市民運動
5 鶴見俊輔と「大衆の時代」
6 大衆をめぐる政治と文化
第2章 限界芸術論からの表現文化
1 大衆文化と限界芸術
2 限界芸術論、コミュニケーション史、プラグマティズム、大衆の文化
3 『限界芸術論』
4 限界芸術論の展開
第3章 フォークソングの運動
1 フォークソングと社会との関わり
2 文化のローカル化と表現
3 文化、「ひとびと」、「うた」
第4章 戦後日本の表現文化とキー・パーソン-片桐ユズルとフォークソング運動
1 片桐ユズルと表現文化、市民運動
2 運動としての「関西フォーク」
3 フォークソング運動の展開
4 片桐ユズルとフォークソング
5 『かわら版』『うたうたうた フォーク・リポート』とフォークソング運動
第5章 活動のなかの表現文化
1 片桐ユズルによる鶴見とマクルーハンの応用
2 マクルーハンとメディア論
3 1960年代日本の音楽文化の事例とマクルーハン
4 中川五郎、表現文化との交差
5 フォークソング運動とフォーク・ゲリラ、その周辺
6 大衆文化の理解のために
[コラム]地域の文化実践とフォークソング運動
-東谷護編著『復刻 資料「中津川労音」1960年代における地域の文化実践の足跡を辿る』への書評
第6章 表現文化の展開-大阪万博、音楽文化と時代状況
1 日本の現代音楽とミュージック・コンクレート、電子音楽、大阪万博における音楽
2 鉄鋼館とスペース・シアター
3 せんい館 環境芸術と音楽の展示
4 音楽と言葉による表象
5 万博をめぐる表現文化の動向
終章 表現文化研究の方法論
1 表現の文化
2 空間の社会理論
3 公共圏、空間、オーディエンス
あとがき
参考文献/事項索引/人名・グループ・団体名索引