季報 唯物論研究 164
[2023年8月/A5/174頁/]
特集=21世紀世界を読み解く・この一冊
編/発=季報『唯物論研究』刊行会
目次:
[梟vs 雄鶏]
カント『「啓蒙とは何か」という問の答』(1783)-『歴史哲学論文集』より | 豊田剛
特集 読者参加型特集「21世紀世界を読み解く・この一冊」
リード | 木村倫幸
【I部】
柄谷行人『力と交換様式』-問題はやはり経済だ | 綾目広治
白川真澄『脱成長のポスト資本主義』-「脱成長」論が提起する課題と現実 | 生駒 敬
寿歴史研究会編『横浜寿町――地域活動の社会史』(上下)-ドヤ街生活圏への二一世紀的視線 | 石塚正英
田上孝一『99%のためのマルクス入門』-現代に生きるマルクス | 小野正嗣
柴田隆行『連帯するエゴイズム――いまなおフォイエルバッハ』-フォイエルバッハ哲学における「未来へのメッセージ」 | 河上睦子
スザンヌ・シマード『マザーツリー-森に隠された「知性」をめぐる冒険』-新たな森林観の提示 | 武田信照
マルクス・ガブリエル『つながり過ぎた世界の先に』 | 立花晃
社会的連帯経済研究会『生協総研レポートNo.98』-新しい世界変革の戦略としての“社会的連帯経済” | 丸山茂樹
和泉真澄・坂下史子・土屋和代・三牧聖子・吉原真理『私たちが声を上げるとき-アメリカを変えた10の問い』 | 銘苅千栄子
トマ・ピケティ『来たれ、新たな社会主義』 | 安間和久
立木康介『極限の思想 ラカン 主体の精神分析的理論』 | 吉永剛志
アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート『アセンブリ-新たな民主主義の編成』 | 若森章孝
竹田青嗣『哲学と何か』-哲学の再生のために | 脇田愉司
【II部】
島薗進・橋爪大三郎『人類の衝突-思想、宗教、精神文化からみる人類社会の展望』 | 緒方浩
堀田善衛『上海にて』 | 神谷光信
マルクス『一八世紀の秘密外交史』-「何度目かの茶番」としてのウクライナ戦争 | 谷本純一
岡野八代『フェミニズムの政治学-ケアの倫理をグローバル社会へ』-近代政治思想に対する根源的批判 | 細谷実
大江健三郎『沖縄ノート』-脱日米核安保・平和建設の主体形成をめざして | 三上 晋
ウィリヤム・G・カー『闇の世界史』-この書に載るロスチャイルド家の「議定書」 | 室伏志畔
S・クラカウアー『カリガリからヒットラーまで』-フリードリヒ大王と水戸黄門 | 森田弘造
竹西寛子『儀式』-「広島が言わせる言葉」を受け取るために | 山本悠太郎
松下圭一『ロック「市民政府論」を読む』-中世の封建的自由、その複合と反復 | 米倉克良
[Yuiken交差点]
●松田博追悼
松田博さんとの出会い、そして松田さんへの感謝 | 田畑稔
松田博先生のグラムシ『獄中ノート』研究 | 尾場瀬一郎
松田博先生が教えてくれたこと | 鮫島京一
季報『唯物論研究』誌執筆一覧 | 松田博
究極の治療法・健康法としての「水素療法」 | 島崎隆
163号 中村徳仁責任編集「回帰する思弁的唯物論-エルンスト・ブロッホ再考」特集・論評 | 田畑 稔