フーコーと精神医学 精神医学批判の哲学的射程

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[2023年9月/四六判/424頁/]
著=蓮澤優
発行=青土社


目次:
序章

第一部 フーコーの歴史記述の方法論的意義
第一章 問題の導入-超越論的なるものの歴史化
I カントのアポリア
II フランスにおける科学認識論の伝統のなかでのカント-バシュラールのカント論
III 『言葉と物』における知の考古学の自己規定


第二章 考古学
I 『知の考古学』の概要
II 知の考古学の射程と限界


第三章 系譜学
I 知と権力
II 『道徳の系譜学』のフーコーによる変奏
III 系譜学の整合性
IV 系譜学の超合理主義的な横滑り
V 権力への「抵抗」の問題


第四章 倫理学
I 主体の回帰?
II フーコーの啓蒙論
III 啓蒙論の源流
IV プラグマティズムとエピステモロジー
V カントへの応答としての歴史記述の意義-第一部の結論にかえて


第二部 歴史記述を通じたフーコーの精神医学批判の意義
第五章 「正常な人間」の死
I 精神病理学の人間学的基礎付け-『精神疾患と人格』
II 『精神疾患と人格』の問題点とその後の改稿
III 「『夢と実存』序文」におけるフーコーの現象学的人間学
IV フッサールからハイデガーへ-「『人間学』序文」
V 有限性の歴史


第六章 狂気の言葉を求めて
I 『狂気の歴史』の概要
II 歴史書としての『狂気の歴史』の問題点
III 『狂気の歴史』の哲学的意義
IV ピネルにおけるモラル療法の意義


第七章 治療と権力-反精神医学・精神分析・「自己の技法」
I 精神医学における真理と権力-『精神医学の権力』講義
II 精神医学の権力に抗うのは誰か-七四年度講義の方法論的問題
III 権力ゼロの精神療法?
IV 霊性と精神分析
V 「自己の技法」
VI 精神医学における主体化


第八章 あらたなる閉じ込め?-刑罰ポピュリズムの時代における司法精神医学
日本における刑罰ポピュリズムと司法‐治療的リスク統治-第八章への補遺

終章

あとがき

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