日本の初期テレビドキュメンタリー史

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[2023年9月/A5H/308頁/]
著=丸山 友美
発行=青弓社


目次:
はじめに

第1章 放送アーカイブを活用した初期テレビドキュメンタリー研究
1 問題設定と先行研究
2 研究目的
3 研究方法
4 本書の構成


第2章 テレビドキュメンタリー前史としての「録音構成」
-NHK『街頭録音』と『社会探訪』
1 占領軍によるマイクの開放
2 戦後のラジオ表現は、アメリカ生まれの日本育ち
3 全体主義から民主主義への急速な転換
4 録音構成番組が開拓したドキュメンタリー表現
5 『日本の素顔』を見直す際の見通し


第3章 ラジオと映画が交錯するテレビドキュメンタリー
-第8回「日本人と次郎長」
1 開かれたテレビの可能性
2 ラジオ文化の「社会番組」をテレビへ移植する試み
3 テレビドキュメンタリーの成立
4 アマチュアからの脱却、テレメンタリィからの後退
5 抑え込まれたテレビらしさと希求されたテレビらしさ


第4章 BKの取り組みにみる初期テレビドキュメンタリーの展開
-第86回「子どもの見た夏休み」
1 地方/大阪からみる初期テレビドキュメンタリー史
2 放送史のなかのJOBK
3 ドキュメンタリー表現にあらわれた上方「放送」文化
4 「BKらしさ」が生み出したテレビドキュメンタリー
5 初期テレビドキュメンタリー史に埋もれたもう一つの顔


第5章 ポリフォニックなテレビドキュメンタリーの展開
-第117回「三行広告」
1 女性ディレクターから見た初期テレビ制作の現場
2 初期テレビ制作の現場に立つ女性ディレクター
3 「女性」がいない初期テレビドキュメンタリー制作の現場
4 初期テレビドキュメンタリー史のジェンダー・バイアス
5 ジェンダー化されたアーカイブという壁


第6章 〈サラリーマン表現者〉の葛藤
-第139回「政治テロ」
1 自由で責任あるテレビ
2 異なる「制作現場の知」が交錯する〈東京〉
3 規律される「表現の自由」
4 初期テレビドキュメンタリーの周縁化
5 テレビ制作者の「日常」は終わらない


おわりに
あとがき
巻末資料 書き起こし構成表

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