関西フォークとその時代 声の対抗文化と現代詩
[2023年10月/四六判/324頁/]
著=瀬崎 圭二
発行=青弓社
目次:
序 章 現代詩を超えて
1 関西フォークとは
2 なぜいま、関西フォークか
3 難解な現代詩
4 一九五七、八年の座談会
5 シャンソンと現代詩
6 行為としての詩
7 〈詩〉を取り戻す
第1章 片桐ユズルとアメリカ
1 〈アメリカ〉がもたらしたもの
2 鶴見俊輔と替え歌
3 フォークソングへの期待
4 片桐が歌う〈死の商人〉たち
第2章 関西フォークを支えた作家たち
1 有馬敲の転機
2 有馬敲とフォークソング
3 今江祥智と上野瞭
4 小野十三郎と村田拓
第3章 “フォークの神様”岡林信康と農村回帰
1 岡林のパフォーマンス
2 労働と運動
3 運動との距離
4 “神様”とヒッピー文化
第4章 高田渡が歌う演歌と現代詩
1 父親・高田豊の存在
2 「my friend」
3 演歌の利用
4 高田渡と現代詩
第5章 フォークゲリラの登場
1 生成と誕生
2 延長される替え歌
3 〈広場〉をめぐって
4 関西フォークとフォークゲリラ
第6章 文学青年・松本隆の“風”と“街”
1 松本隆の出発点
2 「です・ます」調とことば遊び
3 渡辺武信と〈風〉
4 〈街〉へのノスタルジー
5 〈風〉と〈街〉の交響
第7章 詩人・友部正人の可能性
1 アングラ演劇と火炎ビン
2 トーキングブルース「大阪へやって来た」
3 「一本道」と「乾杯」
4 詩人・友部正人
終章 〈関西〉なるもの
1 なぎら健壱がみた関西フォーク
2 なぜ関西だったのか
3 小ささと近しさ
4 民衆と若者
5 声の対抗文化
付録 片桐ユズルさんが語った関西フォーク
あとがき