「読書の自由」を奪うのは誰か 「自由宣言」と蔵書選択
[2023年11月/四六判/240頁/]
著=馬場 俊明
発行=青弓社
目次:
はじめに
第1章 蔵書選択における自主規制-県立山口図書館蔵書隠匿事件を考える
1 戦後民主主義の転換期-一九六八―七三年
2 県立山口図書館蔵書隠匿事件とは
3 「隠された蔵書」と内部告発者
4 県立山口図書館の光と影-小松原訓令
5 「中立性」と「公序良俗」
6 「不当でない検閲」と「自主規制という名の検閲」
7 問われる県立山口図書館と日本図書館協会の対応
第2章 自主規制という名の検閲-富山県立図書館『図録』事件を通して
1 富山県立図書館『図録』事件とは何か
2 検閲と図書館の闘い
3 「自主規制という名の検閲」の原型
第3章 思想の寛容がなければ図書館の自由は守れない-船橋市西図書館蔵書廃棄事件
1 船橋市立図書館事件の概要と事実経過
2 図書館界の危機感
3 船橋市立図書館事件と図書館裁判
4 図書館裁判と公立図書館の思想性
[資料1]「図書館の自由に関する宣言」
[資料2]アメリカ図書館協会「図書館の権利宣言」
[資料3]船橋市西図書館除籍図書リスト
[資料4]最高裁判所判決文
あとがき