HIVとともに生きる 傷つきとレジリエンスのライフヒストリー研究

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[2023年11月/A5/328頁/]
著=大島 岳 発行=青弓社


目次:
序 章 性と病い/健康をめぐるフィールドワーク
1 HIV/エイズについて-本書の目的
2 HIVをめぐる社会学的想像力-なぜ陽性者の生に焦点を当てるのか
3 HIV陽性になるということ-フィールドに入る
4 HIVをめぐるオートエスノグラフィー-診断前
5 フィールドワークとしての日常生活
6 本書の問いと意義-HIVとともに生きるとはどのようなことか

第1章 HIVをめぐる社会学的研究
1 社会的病いとしてのHIV/エイズの歴史
2 HIVとともに生きる人々をめぐる研究の系譜
3 本書の位置づけ-HIVとともに生きることをめぐるライフヒストリー研究
4 本書の目的と意義-洞察を紡ぎ出し社会を構想するライフヒストリー研究
5 研究方法・調査概要
6 本書の構成

第2章 フィールドとしての個人-ライフヒストリー研究の再帰的/反省的転回
1 ライフヒストリー研究と批判理論
2 病いの語り、病いの軌跡、傷ついた物語の語り手
3 素人専門家(Lay Expert)から当事者のより積極的な参画(GIPA Principle)へ
4 HIVとともに生きること-傷つき/可傷性とレジリエンス
5 小括-HIVとともに生きる人々の生存とレジリエンス

第3章 当事者から始まるエイズ・アクティヴィズム-生きるための理論と実践
1 リヴィング・ポリティクス
2 ゲイ雑誌「G-men」にみるグラスルーツ・アクティヴィズム
3 「SHIP NEWSLETTER」手記にみるヘルスリテラシー向上実践
4 ピアサポートの変遷と現在的意義・課題
5 地域でのケアの担い手

第4章 スティグマとレジリエンスの社会学
1 HIVに関するスティグマの概念化
2 重層的スティグマと社会的排除
3 レジリエンスへの着目
4 社会的排除からの対抗戦略-ライフ・ポリティクスとリヴィング・ポリティクス

第5章 混沌を受容できる場/関係性-多声性・異種混交性と共同性・親密性
1 混沌をライフヒストリーの一部として受容する力
2 親密性と共同性を紡ぐ「愛の技法」
3 小括-ライフヒストリーの生成継承性

第6章 ラディカル・ライフヒストリー研究に向けて-生きるための理論を紡ぐ/社会を構想する
1 生きるための理論に向けて
2 ラディカル・ライフヒストリー研究に向けて
3 声なき声としての「混沌の語り」に敬意を払うこと
4 「HIVとともに生きる」とはどのようなことか
5 本書の限界と今後の展望

終章 まとめ-本書の意義と貢献

あとがき

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