メロドラマの想像力

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[2023年12月/四六判/352頁/]
著=河野真理江
発行=青土社


目次:
I メロドラマの力-概念と受容
「メロドラマ」映画前史-日本におけるメロドラマ概念の伝来、受容、固有化

メロドラマ映画研究の現在
訳者解説
ジョン・マーサー、マーティン・シングラー『メロドラマ映画を学ぶ-ジャンル・スタイル・感性』

II メロドラマに輝くもの-日本映画、あるいは幾人かの女優
「わたし、ずるいんです」-女優原節子の幻想と肉体
変化(へんげ)する顔、蝶の身体-京マチ子のスター・イメージに見る倒錯的従順さ
『君の名は』とは何か-ブームの実態とアクチュアルな観客
語らざる断片の痺れ-メロドラマとして見た清順映画
渋谷実の異常な女性映画-または彼は如何にして慣例に従うのを止めて『母と子』を撮ったか
上原謙と女性映画
映画『その日のまえに』論-メロドラマ的、あまりにメロドラマ的な「A MOVIE」
傷口と模造-北野武の映画にとっての「涙」あるいは「泣くこと」
岩井俊二の映画を巡る四つの断想
からっぽの女の子が〈映え〉な世界でキラキラしてる。-『ホットギミックガールミーツボーイ』論
映像メディアにおける同性愛表象の現在

III メロドラマは拡散する-作家性とエスニシティ
映画における「仕方がないこと」のすべて?-『ヴァンダの部屋』について
思春期、反メロドラマ、自己言及性-ソフィア・コッポラの作家性にかんする二、三の事
ハイパー・メロドラマ-映画『バーフバリ』の凄まじさに見る雑種性、抽象性、超政治性
「初恋」の行方-現代韓国恋愛映画論
「メロ」と「悪女」-韓国宮廷時代劇についての覚書

中村秀之『特攻隊映画の系譜学-敗戦日本の哀悼劇』
変貌するペルソナ-北村匡平『スター女優の文化社会学-戦後日本が欲望した聖女と魔女』書評

解説 木下千花

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