白鳥事件 「五一年綱領」に殉じた男たち
[2024年1月/四六H/304頁/]
著=柳原滋雄
発行=論創社
目次:
プロローグ 再審ラッシュを生んだ白鳥決定
第一章 開拓移民の倅
社会主義の申し子/貧農としての宿命/東京の無線学校へ/
戦争体験からの目覚め/日本共産党に入党/農民運動が原点/
職業革命家の道/札幌委員長
第二章 警官になった文学青年
オホーツク出身/転々とした小学校時代/帯広中学七期生/
打ち込んだ剣道/初任地は小樽署/ハルピン留学/
ノモンハン事件/歩兵第二七連隊/満州脱出/終戦直後の札幌
第三章 白鳥事件の発生
雪国のテロ事件/七〇年後の現場/加害者側の証言/
衆院特別委の調査/国会報告/朝鮮戦争と日本共産党/
宮本の再合流と新綱領採択
第四章 党派あげての無罪運動
村上国治の逮捕/裁判漬けの日々/殺人罪で立件/
人民艦隊/二回目の敗訴/白対協結成/網走刑務所/
母親の死去/再審請求/獄中の受賞/一七年ぶりの仮釈放/
北の村上、南の瀬長/再審請求の終結
第五章 日本共産党の関わり
暴力革命が前提/「五一年綱領」と宮本顕治/
撤回された綱領/新たな「六一年綱領」/
宮本を批判した不破兄弟/北と南の不屈党員/
宮本顕治と白鳥事件/党史改ざん過程
第六章 冤罪死刑囚を救う「白鳥決定」
再審拒否と白鳥決定/国民救援会/堕ちた冤罪ヒーロー/
野坂除名と「五一年文書」/申し子の死去
第七章 事件を確定させた人たち
再燃のきっかけ/小樽商科大学に呼ばれた高安知彦/
多くの関係者が自白/地元ラジオ記者の著作/
負の歴史を消し去る共産党/白鳥刑事記録のゆくえ/
非公開に転じた松本市/他の刑事記録
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