[増補版]熊野・新宮の「大逆事件」前後 大石誠之助の言論とその周辺

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[2024年1月/四六H/712頁/]
著=辻本雄一
発行=論創社


目次:
序  辻原 登/山泉 進

第I部
第1章 「大逆事件」と紀州新宮
第2章 禄亭と寒村-廃娼論議をめぐっての絆

第3章 大石誠之助の言論にみる「半島的視座」と現代
-「大逆事件前夜」の紀州新宮

第II部
第4章 「毒取る」大石誠之助と被差別部落のひとびと

第5章 禄亭大石誠之助の視た日露戦中・戦後の熊野新宮の諸相
-『牟婁新報』紙への係わりと、書かれざりし「熊野放棄論」の行方

第6章 1908、09年における、大石誠之助と沖野岩三郎との接点
-「新宮はソシアリズムと耶蘇教と新思想との牢ひとや獄なるかも」考

第III部
第7章 高木顕明の紀州新宮時代
第8章 「大逆事件」と成石兄弟

第IV部
第9章 堺利彦(枯川)、ふたたびの「熊野行」
-遺家族慰安の旅の途中で

第10章 西村伊作・「冬の時代」その「思想的」断片

第11章 熊野における「大逆事件」余聞
-漱石の俳句と大石ドクトル一統、そして中上文学へ

第V部
第12章 大石誠之助における「信仰」の問題
第13章 大石誠之助の獄中落書きに寄せて
第14章 在米・岩佐作太郎の京都帝大学生宛の「公開状」
第15章 熊野川を遡る「新思想」

第16章 牧師作家沖野岩三郎の『宿命』を読み解く
-「大逆事件」との遭遇と熊野・新宮時代

第17章 与謝野寛の詩「誠之助の死」成立にみる、晶子の「大逆事件」

第18章 「大逆事件」の受刑者たち
-いわゆる「紀州グループ」と言われた人たちをめぐって

第19章 「大逆事件」と熊野の人びとの「現代」
第21章 熊野反骨の系譜
第22章 書評など

旧版・あとがきに代えて
「あとがきに代えて」の後で

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