口の立つやつが勝つってことでいいのか
[2024年2月/四六判/272頁/]
著=頭木弘樹
発行=青土社
目次:
はじめに 「言葉にしないとわからない」×「うまく言葉にできない」
●言葉にできない思いがありますか?
口の立つやつが勝つってことでいいのか!
思わず口走った言葉は、本心なのか?
理路整然と話せるほうがいいのか?
好きすぎると、好きな理由は説明できない
「無敵の心理学」がこわい……
自伝がいちばん難しい
短いこと、未完であること、断片であること
●世の中こんなものとあきらめられますか?
能力のある人がちゃんと評価されれば、それでいいのか?
金、銀、銅、釘のお尻
「感謝がたりない」は、なぜこわいのか?
「かわいそう」は貴い
どんな事情があるかわからない
愛をちょっぴり少なめに、ありふれた親切をちょっぴり多めに
●思いがけないことは好きですか?
牛乳瓶でキスの練習
行き止まりツアー
思い出すだけで勇気の出る人
「カラスが来るよ!」と誰かが叫んだ
違和感を抱いている人に聞け!
●別の道を選んだことがありますか?
後悔はしないほうがいいのか
8回、性格が変わった
人の話を本気で聞いたことがありますか?
意表をつく女性たち
もう嫌だと投げ出す爽快
迷惑をかける勇気
●あなただけの生きにくさがありますか?
つらいときに思い出せるシーンがありますか?
倒れたままでいること
暗い道は暗いまま歩くほうがいい
失うことができないものを失ってしまったとき、どうしたらいいのか?
大好きな先生はいましたか?
とろ火の不幸
「死んだほうがまし」な人生を、どう生きていくか?
目を病んだときの父のにおい
●現実がすべてですか?
永遠に生きられるつもりで生きる
神の矛盾
幻影三題
土葬か火葬か星か
人の青春、虫の青春
死んだ人からの意見
電話ボックスとともに消えた人間の身体
もうひとりの自分
誰かの恩人ではないか
おわりに エッセイという対話