琉球をめぐる十九世紀国際関係史 ペリー来航・米琉コンパクト、琉球処分・分島改約交渉

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[2024年1月/A5H/343頁/]
著=山城智史
発行=インパクト出版会


目次:
序 章
1 問題の所在
2 先行研究と本書の位置付け
3 十九世紀米国資料集のなかの琉球
4 本書の構成

第一章 米琉コンパクトをめぐるペリー提督の琉球認識
1 はじめに
2 ペリーの琉球に対する認識の形成
3 ペリーの琉球占領計画とindependent nation(独立国家)という障壁
4 米国における条約の中のCompact
5 おわりに

第二章 米琉コンパクトと琉球併合
1 はじめに
2 デロングの照会、副島の回答
3 駐清米国公使からの在清琉球人に関する情報
4 ビンガムと琉球人嘆願書
5 井上毅の「琉球意見」と米琉Compact
6 おわりに

第三章 琉球問題をめぐる事前交渉と分島・改約案
1 はじめに
2 台湾事件と琉球問題の発端
3 琉球問題をめぐる日清間の不和-何如璋の抗議文
4 グラント-李鴻章、グラント-明治政府
5 李鴻章と英国駐清公使ウェードの会談
6 宍戸公使と総理衙門
7 竹添進一郎・李鴻章事前交渉-改約分島案の提起
8 李鴻章の琉球三分割案と明治政府の対応
9 おわりに

第四章 分島改約交渉と日清両政府の対応
1 はじめに
2 日清修好条規の期限内改正と琉球分割案
3 分島改約交渉-第一回〜第四回
4 分島改約交渉- 第五回〜第八回
5 北京交渉後の清朝政府内における動向
6 宍戸全権公使の抗議と総理衙門の対応
7 おわりに

第五章 琉球処分をめぐる李鴻章の外交基軸-琉球存続と分島改約案
1 はじめに
2 李鴻章の琉球存続案
3 琉球存続のための「自為一国」「nation」論
4 分島改約案と「譲歩」の外交
5 「琉球存続」という外交カード
6 日本の最終譲歩案と李鴻章の最終要求
7 おわりに

第六章 琉球問題とイリ交渉の連動性-井上馨の外交政策を中心に-
1 はじめに
2 分島改約交渉-琉球分割条約、イリ交渉-イリ条約
3 井上馨のイリ境界問題への対応242
4 イリ境界問題の趨勢と日本駐清・駐露外交官の洞察
5 ビュツオフ来清の可能性と李鴻章
6 おわりに

終 章
1 二つの条約 ペリーから李鴻章まで
2 歴史と歴史叙述
あとがき

資料編
琉球処分関係史料目録
原史料

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