明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか
[2024年2月/四六判/448頁/]
著=福嶋 聡
発行=dZERO
目次:
I 明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか
第1章 「アリーナ論」の発端
第2章 『NOヘイト!』フェア顛末記
第3章 「歴史の抹消」の抹消
第4章 歴史修正主義とベストセラー
II ただ嘆くだけで、終わってしまったのではないだろうか
第5章 討議と敵対
第6章 敵側の言説
第7章 対峙姿勢
第8章 書店の棚と民主主義
III その本はなぜ、多くの人を惹きつけるのだろうか
第9章 書店を襲う「非日常」
第10章 「正義」の争い
第11章 公開対決の場
IV 「わからない」は、何を意味するのだろうか
第12章 負の歴史との対峙
第13章 沖縄の戦後史を学ぶ
第14章 差別の相対的構造
V やはり発端は、「自分探し」ブームだったのだろうか
第15章 アイデンティティがもたらすもの
第16章 『脱アイデンティティ』と『自我同一性』を読み返す
第17章 「アリーナとしての書店」の条件
第18章 『スマートな悪』との出会い
第19章 歴史戦、思想戦、宣伝戦
VI 弱者攻撃の動機は、どこから来るのだろうか
第20章 書店を「言論のアリーナ」と呼ぶ所以
第21章 書店という生業の存在理由
第22章 名もなき人々の歴史を伝える著作
第23章 反差別の発信
VII ヘイトスピーチ・クライムの厳罰化は、なぜ進まないのだろうか
第24章 『ヘイトスピーチはどこまで規制できるか』を読む
第25章 『刑法入門』で考えるヘイトクライム
第26章 ヘイト言説と向き合う場
第27章 「動かぬ証拠」としての書物
VIII 書店は、「言論のアリーナ」になりうるのだろうか
第28章 『賢人と奴隷とバカ』と『NOヘイト!』フェア
第29章 「闘争の場」の消失
第30章 「ヘイト本」の駆逐が意味すること
第31章 「加害者の側に立てる勇気」とは
第32章 揺籃としての書店