エスニック空間の社会学 新大久保の成立・展開に見る地域社会の再編
[2024年1月/A5/352頁/]
著=申 惠媛
発行=新曜社
目次:
まえがき 2023年の夏、「新大久保」を歩く
序章 「新大久保」の出現は何をもたらしたのか
1 「新大久保」出現後の大久保地域
2 大久保地域や「新大久保」はどのように捉えられてきたのか
3 研究課題の設定
4 本書の構成
第1章 移動の時代に「共在」を問う
1 移民/エスニック・コミュニティの形成・発展としての捉え方
2 外国人集住地域における「多文化共生」としての捉え方
3 分析枠組みの設定
第2章 大久保地域と「新大久保」の置かれた文脈
1 日本の外国人政策と地域社会
2 エスニック・コミュニティ/タウンの観光地化
3 新宿・大久保地域の概観
4 調査方法
第3章 居住・生活上のエスニック空間の形成
1 ニューカマー外国人の集住と「多文化共生」の問題化
2 エスニック・コミュニティの形成
3 居住を軸とする秩序の強固さ
4 小括:居住を軸とする生活上の「異質共存」
第4章 観光地「新大久保」の誕生
1 2000年代以降の大久保地域の変化
2 韓国系ビジネスの性質変容
3 観光地「新大久保」の特徴
4 小括:重層的なレイヤーとして出現する観光地「新大久保」
第5章 重層的なエスニック空間の危機と変容
1 「新大久保」の衰退と再活性化
2 観光地「新大久保」の維持・管理の企図
3 ビジネスを介した秩序形成の試み
4 小括:社会関係の重層構造とその変容に見る「地域社会」の再編
終章 編み直され続ける「地域社会」
1 エスニックな観光地「新大久保」の成立・展開と「地域社会」
2 動態的な秩序形成過程としての「地域社会」という可能性
3 移民・エスニシティ研究と都市社会学の交差点
4 課題と今後の展望
注
あとがき
文献一覧/事項索引/人名索引