いま語るべき日中戦争 民衆の視点による歴史認識の日中共同研究
[2024年2月/A5/288頁/]
編=日中口述歴史・文化研究会
発行=同時代社
目次:
はじめに-司馬遷『史記』に学ぶ | 須藤正親
序 章 日中口述歴史・文化研究会の歩み
研究会発足の経緯と今後の課題 | 植田渥雄
日中口述歴史・文化研究会の15年 | 李素楨
第一章 口述歴史体験編
中国大陸に生きた波瀾万丈の半生
-満蒙開拓義勇軍から関東軍、謝文東軍を経て人民解放軍へ
| 橋口傑
「満洲開拓団」の体験-10歳の少年が得たもの | 桜井規順
七三一部隊 少年隊員の体験 | 清水英男
三光作戦調査会と河北省北坦村との交流について | 中川寿子
日本軍による「糧秣作戦」と敗戦直後の日本軍「山西残留」 | 山下正男
日本兵による略奪と暴行-中国側からの証言 | 豊喜成
第二章 口述歴史研究編
日本軍波八六〇四部隊の細菌戦犯罪
-「東洋のアウシュビッツ」広州南石頭難民収容所
| 呉軍捷
軍医たちの生体解剖実験-元陸軍軍医・湯浅謙の思いがけない告白
| 張暁剛
日本軍五一三部隊における口述証言の調査と研究
-「満州国・新京」の軍政連携細菌戦研究開発体制
| 李素楨・田剛・森彪・渡辺美佐子
日本軍「慰安婦」の歴史の再構成 | 蘇智良
移民による日本の中国侵略-その歴史的呼称に注目して | 瀋海濤
「軍事郵便」が語る陸軍兵士の戦時意識 | 片山兵衛
第三章 日中文化研究編
帝国のまなざし-満洲映画における旅の視点とプレイスメイキング
| 李雨菲
「加害の史実」展示をめぐる一逆流-飯田市平和祈念館で起きていること
| 原文夫
被害と加害と | 須藤正親
おわりに | 干場辰夫