闘争のインターセクショナリティ 森崎和江と戦後思想史

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[2024年4月/四六判/352頁/]
著=大畑凜
発行=青土社


目次:
はしがき

第一章 翻訳としての聞き書き-『まっくら』というはじまりについて
はじめに
一 『サークル村』と女たち
二 母たち、娘たち
三 翻訳と呼びかけ
おわりに

第二章 非所有を所有する、あるいは女たちの新しい家
はじめに
一 一九六〇年前後の筑豊と森崎和江
二 非所有の所有
三 隣家の「美学」と新しい家
おわりに

第三章 流民を書く、土地とともに書く-労働力流動化と〈運動以後〉の時代に
はじめに
一 労働力流動化の時代に
二 筑豊と流民
三 運動以後、運動以前
おわりに

第四章 抵抗の地図-沖縄闘争と筑豊
はじめに
一 「おきなわを考える会」の沖縄闘争
二 森崎和江の沖縄論
三 節合(アーティキュレーション)、呼びかけ、抵抗の地図
おわりに

第五章 「ふるさと」の「幻想」-流民としての「からゆきさん」をめぐって
はじめに
一 交差点、結節点、終着点
二 「アジア体験」の意味
三 「故郷」と「ふるさと」のあいだ-「力」としての「幻想」
おわりに

第六章 方法としての人質-あるいは「自由」をめぐって
はじめに
一 近代的個人とその隘路
二 「関係の思想」もしくは人質
三 人質の自由
おわりに

終 章 森崎和江を書き継ぐ
はじめに
一 〈集団〉としての森崎和江
二 それぞれの継承について-藤本和子、山岡強一、近田洋一
三 言葉を差し戻す

あとがき

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