予言と言霊 出口王仁三郎と田中智学 大正十年の言語革命と世直し運動
[2024年4月/四六H/360頁/]
著=鎌田 東二
発行=平凡社
目次:
第1章 2020年と1920年が問いかけるもの
1920年の社会不安の中で
田中智学の「毒鼓論」と「日本国体の研究」
出口王仁三郎の「霊主体従」思想
第2章 世直しと言直し
世直しとしての言直し-出口王仁三郎の言い換え力
田中智学の純正日蓮主義の言直し
第3章 大正十年の言直し(1)
大正十年における田中智学の言直し
大正十年における出口王仁三郎の言直し
第4章 大正十年の言直し(2)-予言の淵源-承久の乱と日蓮の予言
田中智学『聖史劇 佐渡』の語るもの
倉田百三と日蓮の思想
第5章 大正十年の言直し(3)
出口王仁三郎の『古事記』解釈
第一次大本事件と『神霊界』
第6章 物語の二相系-分岐する日の語りと月の語り
『霊界物語』の口述開始
田中智学による芸術の霊化
国柱会と皇道大本における「世直し」の方法と内実
関東大震災と寺田寅彦、田中智学
第7章 関東大震災とモンゴル奇行
出口王仁三郎のモンゴル行
スサノヲの化身としての決意と大本の新世界戦略
第8章 人類愛善と万教同根
石原莞爾の世界最終戦争論
出口王仁三郎「入蒙」の反撃
世界宗教連合と人類愛善会
第9章 西暦1931(いくさのはじめ)あるいは皇紀2591(じごくのはじめ)
人類愛善運動としてのエスペラント運動
明光社の芸術運動
満州事変と石原莞爾、出口王仁三郎
第10章 西暦1931(いくさのはじめ)あるいは皇紀2591(じごくのはじめ)の実際
田中智学と日蓮聖人大遠忌法要
日蓮主義の現実と宮沢賢治
岡田茂吉と明光社の活動
第11章 昭和十年の異変-「白玉の光」と「歌祭り」の影
昭和十年の田中智学と出口王仁三郎
田中智学と満州国皇帝溥儀
出口王仁三郎の「歌祭り」
第12章 田中智学と出口王仁三郎の最終メッセージ
満州事変と狂言「科学戦争」
歌祭りと耀盌のいぶき
出口王仁三郎の事績
田中智学と出口王仁三郎という対照軸
重層する時と機-あとがきに代えて