大衆映画の戦後社会史 あの時代の風景と人びとの気分を観直す

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[2024年3月/A5/272頁/]
著=天野惠一
発行=梨の木舎


目次:
I 邦画は単に「娯楽の王様」だったわけではなかった
・戦後の〈太陽〉「23回忌法要」大イベントをめぐって
・原爆と戦後-「実在」と「虚妄」をめぐって
・電力と「破砕帯」(断層)、そして死者について戦後史の中で考える
・〈偽大学生〉に出会うまで
・〈明朗な不良性〉をめぐって
・任侠の美学から野良犬の〈醜学〉へ-文太映画の時代-
・敗戦70年ー「特攻」後70年〈大西瀧治朗〉という問題
・『あゝ決戦航空隊』(監督・山下耕作 1974年、東映)
・象徴天皇制国家70年-〈天蓋つき戦後民主主義〉という問題
・敗戦最大の政治神話-「聖断」神話をめぐって
・ヒバク七〇年-〈被爆都市長崎〉の「暴力団」(ヤクザ)映画
・60年安保闘争と2015年の闘争-「若者たち」の運動をめぐって
・国家的「公」と「私」的利害優先原理の民主主義
・戦争は〈人間の顔〉をしていない
・〈象徴天皇制〉と「グラマ島」デモクラシー
・惨事便乗型国家〈軍事主義〉の正体-「ゴジラ」と「シン・ゴジラ」


II 『陽のあたる坂道』と『緋牡丹博徒』の狭間に見る60年代の光と闇
・戦後[映画=文学]としての『陽のあたる坂道』
・任侠(ヤクザ)映画の中の〈女〉、藤純子をめぐって


III 天野惠一インタビュー(聞き手・構成=本間健彦)
〈映画少年〉時代からの流れを読み解く


あとがき

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