南方熊楠と岡本太郎 知の極北を超えて
[2024年6月/四六判/216頁/]
著=唐澤太輔/石井 匠
発行=以文社
目次:
まえがき | 唐澤太輔
第一章 神秘の森へと誘われて
南方熊楠と岡本太郎、それぞれの海外体験
海外での青春
異文化に触れて
神聖な遊びと秘密結社アセファル
森の中の神秘的な体験
南方熊楠の「直入」、岡本太郎の「爆発」
「モダン・ワールド・ビュー」と「プライマル・ワールド・ビュー」の往還
誤読することと肉体言語
森に入ることと森から出ていくこと
第二章 南方家の人々、岡本家の人々
南方熊楠と岡本太郎の家族関係
南方熊楠と南方家
岡本太郎と岡本家
熊楠と太郎の幼少期
不思議な体験を真剣に受け取る
主客未分の世界の中で創作すること
言語の限界、主客合一の世界、根源的な無への不安
第三章 南方熊楠という方法/岡本太郎という方法
顕微鏡一台で広大な宇宙をフィールドワークする
縄文と沖縄から日本人の根源をフィールドワークする
「何もない」空間の経験
岡本太郎のカメラ、南方熊楠のスケッチ
物に触れるということ
第四章 性と政治―― 体制と伝統に対決する南方熊楠と岡本太郎
ミューズとしての母・かの子の面影
自分の片割れとしての羽山兄弟
南方熊楠と神社合祀反対運動
岡本太郎の反文明論
国家の枠組みに収まらない南方熊楠と岡本太郎
スケールフリーの宇宙と思想
第五章 粘菌と縄文
岡本太郎と縄文
南方熊楠と粘菌
対称性の次元で生きる南方熊楠と岡本太郎
制作と人格化
南方熊楠と岡本太郎の存在論的転回
第六章 未来の南方熊楠、未来の岡本太郎
南方熊楠研究の現在
岡本太郎研究の現在
現代科学を乗り越えるための南方熊楠と岡本太郎
生きるための南方熊楠、生きるための岡本太郎
あとがき | 石井 匠