大統領の精神分析 フロイト幻の著作『ウィルソン』の真実
[2024年7月/四六判/560頁/]
著=パトリック・ヴェイユ
訳=大嶋厚
発行=青土社
目次:
序
第1章 ヴェルサイユ条約での米国の敗北
上院が期待していた新事実
国務長官の告白
ウィルソン大統領の脳卒中
狂気の境界線上のウィルソン
打ち砕かれた機械
第2章 単独行動者の第一歩
中欧の帝国で、記者として
講和を準備する
ベルンとモスクワ
失望
孤立
第3章 パリとウィーンのアメリカ人
ルイーズ・ブライアントとの新生活
フロイトのカウチで
病と離婚
第4章 なぜフロイトはブリットの提案を受け入れたのか
第5章 ヴェルサイユ条約を理解し、ハウス大佐の資料を閲覧すること
第6章 プリンストンの亡霊
南部での青春時代
栄光から拒絶へ-失敗だった学長時代
第7章 世界の舞台での「繰り返し」
世界の頂点へ
パリでの大失敗
第8章 フロイトとともにウィルソンを精神分析する
新事実
父への固着
第9章 ローズヴェルトに認められて
居場所をつかむ
大統領に従って
第10章 一九三三年-初代駐ソ米大使 スターリンを知るために
短い蜜月時代
スターリン主義の過酷さから逃れる
第11章 フランス大使として-ヨーロッパの平和を守るために
最後まで、仏独和解を
フロイトを救出する
戦争回避のために、フランスを支援する
第12章 ミュンヘン以後-フランスの軍備増強と米国の戦争準備
ローズヴェルトの確信-航空機が決定打となる
パリを保護し、ヴィシーを吟味する
第13章 奇妙な戦争
カピトリヌスの丘からタルペイアの岩へ
フレンチ・コネクション
情勢を一変させたバルバロッサ作戦
第14章 世界大戦のさなかで
ヒトラーを敗北させ、スターリンを停止させる
ブリット、冷戦を開始す
ドゴールとともに
第15章 冷戦の中で
ベトナムでの成功、中国での失敗
汝平和を欲さば、戦の備えをせよ
ニクソンとともに
パリに隠棲して
第16章 『ウィルソン』ついに出版される
後継者たちとの闘い
第17章 父の帰還
第18章 明らかにできなかった秘密
受動的同性愛とキリスト教
第19章 ウィルソン-フロイトとブリットを超えて
残酷で屈辱を与える父親
スマッツと一九一九年三月の落胆
結論
謝辞
訳者あとがき
原注
略号一覧
アーカイヴ
人名索引