ドゥルーズと芸術
[2024年5月/四六判/392頁/]
著=アンヌ・ソヴァニャルグ
訳=小倉拓也/黒木秀房/福尾匠
発行=月曜社
目次:
第一章 芸術の地図作成-文学からイメージへ
文学への嗜好
文学的なものから記号論へ
フェリックス・ガタリとの出会い
解釈の政治的批判
イメージ、アフェクト、ペルセプト
第二章 批評と臨床
周縁の実験と臨床の機能
ザッヘル=マゾッホと「マゾヒズム効果」
サド=マゾヒズム症候群に抗して
徴候学から力の把捉へ
力としての記号-スピノザとエソロジー
第三章 力のアフェクト
記号論とエチカ
ニーチェと徴候学
これ性と芸術 力の把捉
イメージ、経度、緯度
映画のイメージとアフェクト
記号の類型学と力能のエソロジー
第四章 器官なき身体
アルトーと有機体批判
「1947年11月28日|いかにして器官なき身体を獲得するのか」
潜在的なものと現働的なもの
アントナン・アルトーとルイス・キャロル
ルイス・ウルフソン
シモンドンと力および物質の変調
類似に抗する生成変化
第五章 解釈批判と機械
解釈批判
ガタリと精神分析批判
解釈から横断性へ
横断的機械から文学機械へ
欲望する機械
エディプスに抗するスキゾ
シニフィアンに抗する機械
第六章 マイナー芸術
マイナー言語と逃走線
マイナー言語学
言語学と記号論
マイナーとメジャー
創造的な吃り
言表行為の集団的アレンジメントと権力批判
臨床と連続的変異
第七章 リゾームと線
分裂症と強度
モル的と分子的
アルトー・ザ・スキゾ
リゾームの原理
機械的で記号論的なコード化
切断と多様体
モル的な線、分子的な線、逃走線
第八章 感覚の暴力
知覚不可能なもの、識別不可能なもの、非人称的なもの
ミショー、力とアフェクトの把捉者
感覚を描くこと
フランシス・ベーコンの〈フィギュール〉
〈フィギュール〉の運動
振動と器官なき身体
具象化を乗り越え、感覚を描く
第九章 芸術と内在
類似に抗する生成変化
内在平面、超越平面、構造主義批判
諸芸術のあいだの差異について
二元論の解決と芸術の問題の変容
イメージの情動
結晶イメージ
クリシェとヴィジョン
第一〇章 結論
記号論の四原則
概念の地図作成と方法の検討
芸術の診断
芸術の生成変化と歴史
註
訳者解説
訳者あとがき
事項索引
人名索引