不完全な社会をめぐる映画対話 映画について語り始めるために
[2024年5月/四六判/368頁/]
著=河野 真太郎/西口 想
発行=堀之内出版
目次:
まえがき-映画と社会についての短い個人史 | 西口想
【対話1】ハラスメントがある世界で、いかに作品と向き合うか
『セッション』『スタンドアップ』『トランスジェンダーとハリウッド』
『ミッドナイトスワン』
[コラム]ミーガン・トゥーイーの悪夢 | 西口想
【対話2】「シャカイ」を描くセカイ系-新海誠作品を読み解く
[コラム]セカイとシャカイのあいだで-新海誠と宮崎駿 | 河野真太郎
【対話3】社会を描くとはどういうことか-ケン・ローチ作品
【対話4】陰謀論は、お好きですか?
『ドント・ルック・アップ』『ファイト・クラブ』『マトリックス』『アメリカン・サイコ』
『マトリックス』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
【対話5】それは誰のための映画か-障害と物語
『コーダ あいのうた』『リトル・ダンサー』
[コラム]『ケイコ 目を澄ませて』と障害者のワークフェア | 河野真太郎
【対話6】「当事者」が演じることについて-移民・難民と映画
『マイスモールランド』
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
[コラム]現在地としての『ファミリア』 | 西口想
【対話7】ケアと男性性-苦悩する男たち
『ドライブ・マイ・カー』『クレイマー、クレイマー』『マリッジ・ストーリー』
『アイ・アム・サム』『マリッジ・ストーリー』
[コラム]『カモン カモン』とイクメン物語のゆくえ 河野真太郎
【対話8】映画のなかのミソジニー-能力と傷をめぐって
『ジョーカー』『バーニング』『パラサイト』
【対話9】ファッションを通じて何を描く?
『プラダを着た悪魔』『クルエラ』『ファントム・スレッド』
[コラム]「透明人間」の夢 | 西口想
【対話10】おいしい映画-ジェンダー・料理・労働
【対話11】 住むこと、住まいを失うこと
『サンドラの小さな家』『SWEETSIXTEEN』『ノマドランド』
『ミナリ』『ファーザー』
コミュニケーションとしての映画-あとがきにかえて | 河野真太郎