水晶宮としての世界 資本とグローバル化の哲学のために
[2024年8月/四六H/512頁/]
著=ペーター・スローターダイク
訳=高田珠樹
発行=青土社
現代ドイツを代表する哲学者の重要著作、待望の邦訳。
目次:
第1部 世界システムの成立
第1節 大きな物語について
第2節 惑星
第3節 地球への帰還
第4節 地球儀の時代、世界像の時代
第5節 東方に背を向けて-均質空間への進入
第6節 ジュール・ヴェルヌとヘーゲル
第7節 水の世界、近代における自然界の主役の交代
第8節 幸運の女神フォルトゥーナ、または好機の形而上学
第9節 リスクを冒す行為
第10節 妄想と時間-資本主義とテレパシーについて
第11節 主体性の発明-第1次自制放棄とその助言者たち
第12節 非反省的エネルギー-率先の存在論
第13節 洋上の陶酔
第14節 公海上のコーポレート・アイデンティティー-人心の分裂
第15節 根本運動-お金が返ってくる
第16節 確たる証拠と保険のあいだ-陸地思考と海洋思考について
第17節 探検と真理
第18節 発見者の徴-地図製作と帝国に関わる名称の魔力
第19節 純粋な外部
第20節 海賊の理論-白い恐怖
第21節 近代と新大陸症候群-アメリカ学、その1
第22節 グローバル化の5つの天蓋-ヨーロッパの空間輸出の諸相
第23節 船内空間の詩学
第24節 船上の聖職者-宗教のネットワーク
第25節 列副王記
第26節 グローバル化の図書室
第27節 翻訳者たち
第2部 巨大な室内
第28節 同時世界
第29節 第2の居住域(エクメーネ)
第30節 免疫学的転換-薄壁「社会」への途上
第31節 信と知-この徴(球体)にて汝、勝つべし
第32節 ポストヒストリー
第33節 水晶宮
第34節 密な世界と第2次自制放棄-純然たる攻撃のロマン主義としてのテロリズム
第35節 実行者の黄昏と責任倫理学-サイバー空間にうごめく復讐の女神たち
第36節 資本主義的な世界内部空間-ライナー・マリア・リルケがあわやアダム・スミスに遭遇しそうになる
第37節 厚遇空間の中での変異
第38節 あらゆる価値の転換-豊かさの原理
第39節 例外-ある誘惑の解剖、アメリカ学、その2
第40節 圧縮しえざるもの、あるいは延長の再発見
第41節 非対称性を讃えて
第42節 天上の左翼と地上の左翼