飢餓陣営 59(2024年秋号) 佐藤幹夫個人編集

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[2024年9月/A5/366頁/]
発行=編集工房 飢餓陣営


目次:
[写真] | 佐藤和彩
[詩]のたうつ白馬 | 藤井貞和
[短歌]午後の仕事 | 佐藤通雅
[俳句]鳥 | 古田嘉彦
家をつくる(22) | 木村和史
1948年アーレントのシオニズム論試訳と註 | 瀬尾育生

[四方田犬彦氏ロングインタビュー]
第一部:
「越境する思想」はどうつくられたのか-滞在、敗戦国、少数言語、軍隊

第二部:
新たな歴史検証と、その表象と構造の読み方
-文学と映画、在日問題、そして「戦争」をめぐる言論

『戒厳』韓国語版序文 | 四方田犬彦
四方田犬彦氏、インタビューのための読書ノート(抄) | 編集部編

(未公開資料)同人誌期『試行』関連・村上一郎文書(2) | 村上一郎(編・解説-佐伯修)

【特集】沈みゆく「方舟的現代」と、その事件論
〔事件論1〕二つの事件、二人の加害者
大地へ-「地獄」からの「道」はあるのだろうか(すすきのホテル遺体切断事件) | 村瀬学
令和の惨憺たる「楢山節考」-「京都ALS嘱託殺人」の判決要旨を読む | 佐藤幹夫

〔事件論2〕「方舟的現代の事件」とは何か-『方舟を燃やす』を読みながら
2020年の「事件」と地磁気の逆転 | 添田馨
「世界終末時計」の巻戻しは、可能か?-『方舟を燃やす』(角田光代著)と黙示録的〈現在〉 | 西脇慧
燃えぬなら、燃やしてしまえという祈り | 雪柳あうこ

〔事件論3〕安楽死問題を考える-児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』を読みながら
障害を人生の舞台に――-安楽死殺人事件と差別の根幹 | 千田好夫
現場から見た安楽死をめぐる議論 | 岡村毅
関係的存在としての人間、その終焉としての死-安楽死問題と臨床との接点 | 栗田篤志

〔事件論4〕「発達障害と事件」再論-『「責任能力」をめぐる新・事件論』を読みながら
変革期にある事件報道についての考察 | 真下周
触法障害者を事件後にどう支援するか-新・治療処分論 | 井原裕

『「責任能力」をめぐる新・事件論』を読みつつ、
発達障害の責任能力を考える(自閉スペクトラム症を中心に) | 大久保圭策
「障害と事件」をひらく本 | 内海新祐

「責任能力」・「逆送」・「刑法三九条削除」を踏み堪える(図書新聞より転載) | 宗近真一郎

古書会読(36)深尾道典著『曠野の歌』 | 浦上真二

【追悼】
今野哲男さんを追想する-1998年から2024年 | 小松美彦
今野哲男さんのことなど | 小川哲生
「しかし、諦めるとは、そもそも何か」-今野哲男さん追悼 | 佐藤幹夫

【連載】
原点は存在した、禿鷲はそこにいなかった
-憲法九条の戦力放棄は「押しつけ」だったのか〈長い戦後〉を考える(第7回) | 添田馨

祈るべき天と思えど-石牟礼道子の詩想を探る(3) | 青木由弥子
C・ノーラン/J=L・ゴダールの秘数3 -映画術、その後(7) | 宗近真一郎
川満信一を思う-沖縄への思い(9) | 水島英己
映画鑑賞つれづれ日記(3) | 赤田圭亮

【本を読む】
本土決戦論と黙示録的情熱-笠井潔『自伝的革命論』から『例外社会』へ | 神山睦美
「記紀歌謡」と「南島歌謡」のはざまにて-藤井貞和『古日本文学発生論』 | 岡本勝人
ヨーロッパ「中世」とアメリカ、そこにある「闇」-西尾幹二『日本と西洋の五〇〇年史』を読む | 伊藤悠可
東北人のエートスを内在した思考の書-神山睦美『奴隷の抒情』 | 江田浩司
いまを生きる「友情」を問う短歌の指南書-江田浩司『短歌にとって友情とは何か』 | 高野尭

「兵士」になるということ
-『ウクライナ、ガザ、そして「松本人志問題」へ「世界史的課題」に挑むための、私たちの小さな試みII』が私に突きつけたもの
| 佐川眞太郎

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