〈新版〉言葉果つるところ
[2024年9月/四六H/304頁/]
著=石牟礼道子/鶴見和子
発行=藤原書店
目次:
〈本書を推す〉
じゃなかしゃば、あるいは、はらいそ(天国) | 赤坂真理
ただ感謝の思いを | 赤坂憲雄
第1場 出会い-水俣へ
はじめての水俣入り
訪問先をまちがえる
天草の一夜
第2場 息づきあう世界-短歌
歌という原点
息づきあう世界
うたせ舟を焼く
第3場 言葉果つるところ-もだえ神さん
「一本橋」のお母さまの話
山川のカミは天皇に結びつかず
言葉の機械化、言葉の消滅
カナダで通ずる水俣弁
もだえ神さん
第4場 人はなぜ歌うのか-いのちのリズム
短歌は究極の思想表現
絶叫の発作と魂
スピノザ・フイスと西行庵
魂を通りぬけた深さ
第5場 近代化への問いと内発的発展論-水俣
近代化論と内発的発展論
工業基地の水俣と人の道
石牟礼さんが草鞋親に
まず話をきくことから始めた
水俣と出会い、開眼する
言葉の噴出と渦
第6場 「川には川の心がある」-アニミズム
田中正造と南方熊楠
アニミズムと天皇制
名もなき神々への信仰
第7場 四角い言葉と丸い言葉
四角い言葉と丸い言葉
丸い言葉を磨いて玉にする
第8場 「東京に国はなかったばい」
「国」と「くに」
水俣病事始め
第9場 いのちの響き
生命の響きと美
一本の草に宿るメッセージ
祖霊と魂の蘇り
〈幕間〉石牟礼道子、『アニマの鳥』を語る
第10場 アニマ-民衆の魂
アニマと民衆の信仰
チッソ前のすわり込みと原城
浄土は天草の自然
第11場 国を超えるアニミズム
魂は循環の中に入る
アニミズムは多元的
〈石牟礼道子に聞く〉白い蓮華、鶴見和子
〈対談を終えて〉み後を慕いて | 石牟礼道子
あとがき | 鶴見和子