秋田 環日本海文明への扉

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[2024年10月/A5/320頁/]
著=伊藤俊治
写真=石川直樹
発行=亜紀書房


目次:
第1章 旅する光陰-その奥の奥の細道
1 北限の岬
2 循環する聖水
3 松尾芭蕉と海に漂う島々
4 集積する詩学
5 旅に死すこと
6 旅人の秋田
7 蝦夷島の影 蝦夷島の影
8 アイヌとの交流
9 旅を揺り動かす
10 フィールドワークの先駆者


第2章 北海の彼方へ-流刑地民族学の視点から
1 日本海という孵化場
2 秋田の登場
3 渤海と粛慎
4 樺太への道
5 流刑地を延長する
6 流刑地民族学へ
7 鳥居龍蔵と源泉としての北方
8 北緯40度ノート
9 心は淋しき旅人


第3章 雪国の民俗-伝承の意味
1 蘇る写真
2 ナマハゲと梵天
3 民俗学写真の精髄
4 風と土を彫る
5 秋田パノラマを開く
6 雪国の衝動
7 日本の奇跡
8 トンネルの向こう側


第4章 縄文の粒子-四次元の秋田
1 岡本太郎の秋田
2 馬と牛、縄文と弥生
3 雪の結晶と遮光土器
4 ドキュマンを探して
5 マルセル・モースの弟子たち
6 縄文とアイヌ
7 人種の波動
8 蓑虫山人と縄文仮面
9 ストーンサークルの秘密
10 縄文のネットワーク
11 四次元の秋田


第5章 宇宙から降るデザイン-雪の家から秋田工芸まで
1 白井晟一の温泉建築
2 郷土建築とモダニズム
3 風土をかたちに
4 白井晟一と縄文的なもの
5 今和次郎と雪との戦い
6 ペリアンのデザイン改革
7 秋田から沖縄へ
8 木地師たちの光跡
9 原型の夢
10 宇宙へ降り積もってゆく


第6章 秋田原郷-その風土と世界性
1 故郷と幼年時代の思い出
2 日本海の文物交流
3 黒水靺鞨からナナイへ
4 ツングース系諸族のゆくえ
5 謎のオホーツク文化
6 菅江真澄とブルーノ・タウト
7 冬を美的に解決する
8 カントの風土
9 人間学と自然地理学
10 「世界=故郷」を愛するということ


第7章 秋田街道を超えて-雪の果ての銀河
1 宮沢賢治が歩いた秋田街道
2 銀河と月光
3 セールスマンの哀しみ
4 秋田蘭画への道
5 漂泊の絵画
6 角館の悲劇
7 雪の涯の風葬
8 組石からマタギへ
9 旅マタギと漂流民


第8章 白い神々の憑依-オシラサマとシャーマニズム
1 「秋田風俗問状答」とネフスキー
2 巫女のオシラ遊び
3 イタコの口寄せ
4 馬産と養蚕
5 「遠野物語」から「捜神記」へ
6 アイヌ文化との関わり
7 オヒナサマを透視する
8 白山信仰の源流
9 ツングース民族大移動
10 稲と白山信仰
11 渡り神としてのオシラ様
12 シャーマニズムの本源


第9章 春くる鬼-異人たちの饗宴
1 折口信夫と蝟集する霊
2 マレビトの変容
3 鬼神と鬼門
4 漂流する仮面
5 島から半島へ
6 兄弟の半島
7 日本海の龍神
8 ホカヒビトとマレビト
9 流浪する神


第10章 風の身体-土と光の記譜法
1 天空の不夜城
2 蝦夷から武士へ
3 踊る秋田
4 闇から放たれた流星
5 風土と神話
6 亡者の舞踏
7 黄金の穂波
8 秋田の呪術師
9 身体風土の記譜法

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