ミニスターリン列伝 冷戦期東欧の小独裁者達
[2024年11月/四六判/456頁/]
《世界独裁者名鑑巻次 Vol.1》
著=木村香織
発行=パブリブ
目次:
はじめに
第二次世界大戦後の東欧の歴史
各国の共産党系政党名
各国の秘密警察・諜報機関の名称
第1章 ハンガリー
ラーコシ・マーチャーシュ
サラミ戦術で知られ「スターリンの最も優秀な生徒」と呼ばれた男
反チトー・キャンペーンで最も効果的に作用したでっちあげ裁判 ライク事件
ハンガリーのグラーグ
ブダ南抑留者収容所、キシュタルチャ中央抑留者収容所、レチク強制労働収容所、ティサルゥク収容所
第2章 ブルガリア
ゲオルギ・ディミトロフ
独国会議事堂放火事件裁判で英雄化、バルカン連邦構想で叱られる
ヴルコ・ヴェリョオフ・チェルヴェンコフ
「チトー主義者」粛清でスターリンのお気に入り、その死と共に失脚
トライチョ・コストフ
ブルガリアにおける反チトー・キャンペーンで粛清された
トドル・ジフコフ
スターリン死後から35年の長期に渡り権力の座に君臨
ブルガリアのグラーグ:ベレネ強制収容所
ミニスターリン養成所だったコミンテルン付属のエリート学校 国際レーニン学校
第3章 チェコスロヴァキア
クレメント・ゴットワルト
スターリン葬儀参列直後に急死し、スターリン批判を免れる
ルドルフ・スラーンスキー
チトー主義ではなく、反ユダヤ主義が影響して粛清された
「反帝国主義・反戦・平和・親善・連帯」スローガンに掲げられた世界青年学生フェスティバル
アントニーン・ノヴォトニー
時代に逆行する保守的政策打ち出し、プラハの春の引き金を引く
チェコスロヴァキアのグラーグ:ヴォイナ強制労働収容所
第4章 ポーランド
ボレスワフ・ビェルト
ソ連のスパイ故、内向的でカリスマ性乏しく個人崇拝うまくいかず
第5章 ルーマニア
ゲオルゲ・ゲオルギウ=デジ
スターリン死後、西側とも関係良好、ソ連軍撤退まで要求
アナ・パウケル
「スカートを穿いたスターリン」と呼ばれるも粛清された
ニコラエ・チャウシェスク
ネオスターリニズム推進し、妻エレナまで個人崇拝の対象に
第6章 東ドイツ
ヴァルター・ウルブリヒト
社会主義陣営の模範国家と自画自賛しブレジネフから疎まれ失脚
エーリッヒ・ホーネッカー
ゴルバチョフにまで呆れられ、ベルリンの壁崩壊、冷戦終結に寄与
第7章 アルバニア
エンヴェル・ホッジャ
スターリン批判以降も堅持、ソ連・ユーゴ・中国とも袂を分かつ
コチ・ジョゼ
アルバニア共産党内ユーゴスラヴィア派代表として粛清された
第8章 ユーゴスラヴィア
ヨシップ・ブロズ・チトー
反スターリニズムに潜む「スターリニズム」
ユーゴスラヴィアのグラーグ:ゴリ・オトク強制労働収容所
コミンフォルム派ユーゴスラヴィア政治亡命者たちの反チトー・キャンペーン活動
あとがき