夢みるインドネシア映画の挑戦 全土35施設潜入取材

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[2021年12月/A5/364頁/]
《混成アジア映画の海2》
著=西 芳実 発行=英明企画編集


目次:
第1部 序論 インドネシアの夢と願いを映画にみる-1998年政変以降を中心に
第1章 多彩なインドネシアを構成する民族と言語、風土と社会
第2章 インドネシア映画史- 1926年〜1998年
第3章 新生インドネシアの三つの挑戦を映画にみる

第2部 父をめぐる国民の物語の模索-映画にみるインドネシアの家族像
第1章 父という厄介者を描く- 1998年スハルト退陣とリリ・リザ監督
-『クルドサック』、『ビューティフル・デイズ』、
第2章 家族から父を消してみる-ニア・ディナタ監督の女家長による家づくり
-『分かち合う愛』、『三人姉妹(2016年版)』、『窓』

第3章 父亡きあとに父を受け入れ自立を目指す-三つの映画にみる父との向き合い方
-『珈琲哲學〜恋と人生の味わい方』、『再会の時〜ビューティフル・デイズ2』、『魔の11分』

第4章 支えられ、やり直して父になる-ドラマと家族のリメイクにみる家族像の再編–『ドゥル』、『チュマラの家族』

第3部 信仰と規範、社会秩序の問い直し-呪縛と闘うインドネシア映画
第1章 信仰が生む暴力と向き合う-バリ島爆弾テロ事件と宗教の不寛容
-『楽園への長き道』、『愛の逸脱』

第2章 信仰実践を世界に発信する-インドネシアは世界の手本になるか
-『愛の章』、『欧州に輝く九九の光』、『望まれざる天国』

第3章 信仰のなかで生きる女の幸せを考える-ジャワ農村の束縛からどう逃れるか
-『ターバンを巻いた女』、『愛が祝福されるとき』、『カルティニ』、『ジルバブ・トラベラー』

第4章 秩序を回復し家族を守る女を描く-闘う女たちのホラーと活劇–『スザンナ-墓の中で息をする』、『マルリナの明日』

第4部 国民的悲劇を語り直し乗り越える-想像と連帯を促す映画の力
第1章 「国民的悲劇」に向き合う-九月三〇日事件と「共産主義者狩り」の語り直し
-『紅いランタン』、『アクト・オブ・キリング』、『フォックストロット・シックス』

第2章 失踪と別離に寄り添う-革命と政変が招いた溝の深さ
-『プラハからの手紙』、『他者の言葉の物語』、『ソロの孤独』、

第3章 「受難の生」を受け止め生きる-インド洋津波と東ティモール紛争は国民的悲劇になるか
-『デリサのお祈り』、『バスは夜を走る』、『ベアトリスの戦争』

おわりに

資料
監督紹介 映画でインドネシアの語り直しに取り組む15人
インドネシア映画研究ガイド 映画からインドネシア社会を読み解く10冊
インドネシア映画関連年譜
観客動員数が100万人を超えたインドネシア映画(1999年〜2019年)

あとがき

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