全共闘晩期 川口大三郎事件からSEALDs以後

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[2024年12月/A5/272頁/]
編/著=絓秀実/花咲政之輔
発行=航思社

1970年7.7華青闘告発の直後の山村(梁)政明の自死につづく
川口大三郎虐殺事件と「早稲田解放闘争」、
そして各大学で執られるようになった支配構造とは何か。
全共闘後期から2015年SEALDs、
そして現在と未来の社会運動をめぐり数々の問題を剔抉する。
樋田毅のノンフィクション『彼は早稲田で死んだ』、
それを原案とするドキュメンタリー映画、代島治彦監督『ゲバルトの杜』は、
歴史を歪曲し、真実から目を背けている。
われわれは、記憶し、闘争し、最後まで忘却を拒否する、まつろわぬ者どもである。


目次:
巻頭言
本書は何から始まり、何をめざしているか? | 絓秀実・花咲政之輔

第I部 シンポジウム
映画『ゲバルトの杜』徹底批判
| 大野左紀子・河原省吾・菅 孝行・照山もみじ(金子亜由美)
・絓秀実・花咲政之輔

第II部 政治の表象/表象の政治
記憶の修正・歴史の偽造-映画『ゲバルトの杜』への心象を起点に | 菅 孝行
「川口君事件」をいかに「語る」か | 照山もみじ(金子亜由美)
誰のための鎮魂なのか-川口大三郎事件と早大解放闘争は終わらない | 河原省吾
暴力への想像力 | 大野左紀子
川口君追悼とは真逆の虐殺者免罪映画 | 水谷保孝
樋田毅『彼は早稲田で死んだ』を鼻つまみにし、歴史のくずかごへ | 前田年昭

「絶望」と隣り合う「希望」とは如何なる謂か?
-代島治彦『ゲバ杜』とその言説・徹底批判 | 絓秀実

昂揚会・原理・早稲田リンクス-奥島「改革」後の早大管理監視体制 | 花咲政之輔
鼎談 虐殺者の側に立つ映画 | 亀田 博・絓秀実・花咲政之輔

第III部 全共闘晩期
「六八年」をめぐる個人的な抵抗 | 稲川方人
早稲田は誰に住みよいか | 津村 喬
梁政明の死 | 津村 喬
山村(梁)政明の闘争と抵抗 | 小泉義之
なんとなく、カクマル-「暴力批判論」のために | 長濱一眞
内ゲバとアソシエーション | 吉永剛志

新左翼とは何だったか
-1969年の未完の階級構成をめぐって | マニュエル・ヤン
天皇制の「永遠」と内ゲバの「終焉」 | 絓秀実

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