ナチス・ドイツのクリスマス ナチス機関誌「女性展望」にみる祝祭のプロパガンダ
[2024年12月/A5/280頁/]
著=桑原 ヒサ子
発行=青弓社
目次:
はじめに
第1章 政治宣伝に利用されるドイツのクリスマスのはじまり
-1870年から1930年代初めまで
1 19世紀市民階級の家族の祝祭としてのクリスマス
2 戦争とクリスマス
3 第一次世界大戦後の社会とクリスマス
4 政党とクリスマス
第2章 民族文化史的プロパガンダとしてのクリスマス
-キリスト教の祝祭とゲルマン民族の冬至祭
1 国家統一を目指す十九世紀の愛国主義から20世紀前半の民族主義へ
2 教会との関係、青年運動との関係
3 「女性展望」に掲載されたゲルマン文化と冬至祭の記事
4 ゲルマン信仰のシンボル
5 読者と編集部の女性たちの受け止め方を考える
第3章 家庭で祝うクリスマス
1 どのようにクリスマスを祝うのか-中産階級にとってのクリスマス
2 クリスマス飾りを準備する
3 クリスマスプレゼントを用意する
4 クリスマスのレシピ
第4章 社会的・政治的プロパガンダに利用されるクリスマス
1 辺境地域の労働者家族への支援
2 「みんなのクリスマス」
-ナチ女性団、ドイツ女性事業団、ドイツ女子青年団、少女団の活動
3 銃後の団結を促す「戦時のクリスマス」
おわりに
あとがき
ドイツ語対照表
関連年表