ファイブ・アイズ 五カ国諜報同盟50年史

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[2024年12月/四六判/370頁/]
著=アンソニー・R・ウェルズ
訳=並木均
発行=作品社


目次:
献辞
ウェスト卿による序文

はじめに

第1章 英米の特別な関係の成立-1968〜74年
時代の一刻-ウィンストン・チャーチルとフランクリン・ローズヴェルト
特別な関係の起源
エニグマとウルトラのデータ
1960年代における英国民とインテリジェンス
冷戦期の英米のインテリジェンスを決定付けた歴史的前例
米国による「頭上」インテリジェンスと国家偵察局(NRO)


第2章 ソ連からの挑戦-1974〜78年
ジョニー・フロスト並びにバイティング作戦およびマーケット・ガーデン作戦の遺産
新たな「特別な関係」の始まり
ファイブ・アイズ海軍の基盤制度
潜水艦を主体とするソ連海軍の脅威
「1985年の海戦」- 対ソ戦の遂行・勝利計画
ファイブ・アイズの優位性
ソ連のインテリジェンスへの侵透
英米の傍受局とそのインテリジェンス成果物


第3章 政治的・構造的変化-1978〜83年
ファイブ・アイズの文化的基盤
改革とマウントバッテン要素
デニス・ヒーリーと改革
改革の悪影響の歯止めとなった米国の政治制度
改革の戦略的影響
海外基地の重要性
英米の原潜協定
ソ連とその同盟国、代理勢力に対する行動
マーガレット・サッチャーによる最大規模の投資とインテリジェンス投入
米国のウォーカー・スパイ網の影響


第4章 特別な関係の最盛期-1983〜2001年
ファイブ・アイズにおける英米海軍情報部の重要性
ファイブ・アイズの強み-カナダ、オーストラリア、ニュージーランド
ソ連邦崩壊の影響
実用的な情報を駆使して大惨事を防ぐのは誰か
湾岸戦争後の変化と技術革新
非対称戦争を推進する米海軍
「サンディエゴの有志連合」-米太平洋艦隊第3艦隊
軍務遂行の新手法と「ジャスト・イン・タイム」


第5章 2001年9月11日とその余波
9・11の結末は変革を促進するも偏在的
誰が誰をスパイできるのか
メタデータの活用
新デジタル時代とそれが2020年までの安全保障に及ぼす影響
「クラウド」-活用かプライバシー保護か
2020年以降のかつてない規模のデジタル革新
複数の領域にわたるサイバー脅威の重大性


第6章 インテリジェンスの役割、使命、活動-1990〜2018年
ポスト・ソ連時代におけるインテリジェンスへの投資
インテリジェンスと核兵器合意
マイクロ波・デジタル革命とインテリジェンスへの影響
シギントの重要性
「関係悪化症候群」はあったのか
欺瞞と新たな革新的インテリジェンスの機会
集団的記憶喪失


第7章 現在の脅威と新たな脅威
内部関係者の脅威
コンピューターの技術革新とインテリジェンスへの影響
インテリジェンスと薬物
国際テロリズム、人身売買、海賊行為、違法武器移転およびマネー・ロンダリング
インテリジェンスと中東-過去が序幕になるのだろうか
1990年8月の第一次湾岸戦争とイラク
イスラエル・パレスチナ問題
国連決議二四二
インテリジェンスと政治-分離の確たる必要性
世界に挑む中国
インド太平洋地域の平和とインドとの関係
ウラジーミル・プーチンのロシア
新たに出現した脅威、課題、情報収集と分析への影響
最新のヒューミント
エージェントの運営
気候変動


第8章 21世紀におけるファイブ・アイズ・コミュニティー
次世代テクノロジーの未来世界
ファイブ・アイズの不朽の組織文化


[付録]著者が影響を受けた人物と恩師

略語一覧/原注/参考文献
訳者あとがき
[解説]元関係者が明らかにする“秘密同盟”の堅固な実態 | 小谷 賢

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