歴史をひらいた女たち
[2025年1月/四六判/300頁/]
《人物で読むジェンダー史》
著=江刺昭子
発行=インパクト出版会
目次:
まえがき
I 弾圧されても、信じる道を行く
「表現の不自由」と闘った女たち
生誕130周年の山川菊栄(1)『おんな二代の記』に学ぶ
生誕130周年の山川菊栄(2)魂を形成する権利を男に委ねるな
生誕130年の山川菊栄(3)「赤瀾会」メンバーの軌跡
右翼と官憲に踏みにじられた初の女性デー
初の国際女性デーは100年前 佐々木晴子が偽名で演説
沖縄は解放されたか
本土に先駆けた沖縄の女性参政権行使
思想弾圧の先駆け(1)「浪曼事件」が奪ったもの
思想弾圧の先駆け(2)詩人篠原あやは、なぜ逮捕されたのか
港の別れ 横浜時代の福田英子
石川雪女覚書
II 原爆被害を告発し、記録する
栗原貞子の予言のような言葉
被爆の実相を描いた林京子『祭りの場』
「この世界の片隅に」の街を歩く
ケロイドのような碑石
ヒロシマの語り部、関千枝子と古家美智子
破滅の危機から光へ向かって歩め
国策に翻弄された広島市女原爆慰霊碑
被爆の実相を綴った大田洋子『屍の街』(1)
被爆の実相を綴った大田洋子『屍の街』(2)評価されながら掲載されず
被爆の実相を綴った大田洋子『屍の街』(3)検閲と自主規制
被爆の実相を綴った大田洋子『屍の街』(4)「山上」に書き残した検閲体験
III 60年安保と樺美智子
日米安保60年 樺美智子はなぜ死んだのか
日米安保60年(2)樺美智子とは何者だったのか
日米安保60年(3)逃げずに闘い続けた樺美智子
日米安保60年(4)樺美智子「運命の日」
日米安保60年(5)樺美智子、死因の謎
日米安保60年(6)樺美智子が投げかけた問い
闇の中で聞いた樺美智子の悲鳴
樺美智子 「想い人」Sとは誰か
IV 重信房子と遠山美枝子
2人の運命を分けたものは何か
「2人で社会科の先生になろう」
「ふう、あなたが先に死ぬんだね」 アラブにたつ日の涙
「兵士として徹底的に自己改造する」と山へ
「私たちが新しい世の中を作る」と最後の言葉
重信房子 『はたちの時代』
わたしが出会ったひと-あとがきに代えて